『クレイマー、クレイマー』
あらすじ
結婚から8年目。仕事重視で家庭を顧みない会社員テッド・クレイマー(ダスティン・ホフマン)に愛想を尽かし、妻のジョアンナ(メリル・ストリープ)は家出をしてしまう。突然の出来事にテッドは動揺しながらも、7歳になる息子ビリーのために食事をつくり、学校への送り迎えもこなすことに。最初はぎくしゃくしていた父と子であったが、次第に理解しあっていくのであった。ところがそんなある日、ビリーがジャングルジムから転落して怪我を負ってしまう。さらにテッドは失業。追い討ちをかけるようにジョアンナがビリーの養育権を主張してくる・・・。
「クレイマー、クレイマー」を観ました@午前十時の映画祭。クレイマーって、「文句つける人」じゃないからね。それは和製英語(Claimer?)。原題(Kramer vs. Kramer)は「原告クレイマー対被告クレイマー裁判」という意味です。
以下、ネタバレあり。
1979年のアカデミー賞作品賞受賞映画です。クレイマーさんちの養育権をめぐる裁判のお話。映画撮影当時、ダスティン・ホフマン自身も離婚協議の真っ最中だったらしい。メリル・ストリープも若い。でもなにあの貫禄。
仕事ばっかりで全然家のことなんて気にしてなかった男に、突如降りかかった災難。専業主婦であることへの不満が爆発しちゃった妻は、かわいいはずの一人息子を置いて家を出てしまう。そこから男手一つで子育てをしていかなくちゃいけない。
最初はなんとなくぎくしゃくしているこの父子。「ママはどこーっ!?」って泣き叫ぶ子供に「勝手にしろ!」ってどなっちゃう。だけどそこはやっぱり親子で、徐々に打ち解けていくところがほほえましい。そしてだんだん2人でうまくやっていけそうだなって思い始めたところに、元妻からの養育権請求。さらに失業。この失業っていうのも、子供の面倒を見ていることで仕事に穴を開けてしまったのが原因なんだけど。
この作品、フレンチトーストが一つのキーポイントです。ジョアンナが出て行った次の日の朝、息子ビリーのために慣れない手つきで朝食を作ろうとするテッド。フレンチトーストを作ろうとするんだけど、とにかく作り方がめちゃくちゃでおまけに焦がしてしまい、フライパンに八つ当たり。そして終盤に、もう一度フレンチトーストを作ります。今度は2人が協力してとってもスムーズ。それほどまでに2人での生活がごく自然のものになっていて、それだけの月日が流れたんだと思わせる演出。ーーーーーーーーーーーこのくだり、わたし寝てたんだけどね(爆)
この映画をリアルタイムで観た人は、「フレンチトーストってなんておいしそうなんだ!」って思って、自分で作ってみたらしい。そしてあまりのまずさに衝撃を受けたんだとか(たぶん砂糖入れてない)。
親同士が養育権を争うって、なんか不毛だと思うんだ。子供にどっちと暮らしたいか、聞いてみるのが一番いいと思う。この映画のラストって、そんな感じ。判決なんて関係ない。誰が誰と暮らしたいのかが一番大事。
ダスティン・ホフマンってすごい俳優だなと思った。これがあの「パピヨン」のメガネと同一人物なのか、と。それはこの翌週観た「レインマン」でさらにそう思うことになるのですが。
ということで、☆4つ。
ラスト10分くらいだけ、もう一度観直したいです・・・・。
午前十時の映画祭 31/50本
コメント
1 ■フレンチトーストと言えば
ダディが作ってくれたのは最高!って、
パリスちゃんが話してましたっけ。
今日、フレンチトーストの君に会いに、
さる試聴ルームをまた訪れてしまいました。
ショーシャンクのリタ・ヘイワースを見ても
思い出しちゃうし。。
打ち上げやりますかねぇ、cスタあたりで!
2 ■◎Mioさん
わたしもダディにフレンチトースト作ってほしいぃぃぃ~~!!
また行かれたのですね、例の場所へ。
いいなぁ、行きたいなぁ。
cスタイベントの打ち上げをcスタでやるって、斬新。
誰か問い合わせてみてー。
http://ameblo.jp/flower51/