レインマン

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レインマン
『レインマン』

あらすじ

高級外車のディーラーをしているチャーリー(トム・クルーズ)の元に自分を勘当した父の訃報が届く。遺産目当てに故郷に帰ったチャーリーは、遺産の300万ドルほぼすべてが会ったこともない自閉症の兄レイモンド(ダスティン・ホフマン)のものになることを知る。なんとか金を物にしようとチャーリーはレイモンドの後見人となり、施設から強引にレイモンドを連れ出す。飛行機嫌いのレイモンドのために陸路ロスを目指す旅の中で、チャーリーはレイモンドの秘密を知り、やがてふたりは兄弟の固い絆で結ばれてゆく。

レインマン

トム・クルーズとダスティン・ホフマン共演の「レインマン」を観ました@午前十時の映画祭。ダスティン・ホフマンの朝10出没率って、何気に高い。

以下、ネタバレあり。

1988年のアカデミー主演男優賞、作品賞、脚本賞、監督賞の4部門受賞作品。お見事です。

ダスティン・ホフマンって、ほんとすごい役者さんだよなぁとつくづく思った。「パピヨン」も「クレイマー、クレイマー」も、言われなきゃそれが彼だってわかんないくらい個性が違う(わかるだろ)。役になりきるっていうか乗り移るっていうか。自閉症を演じた役者は今までに何人もいたけど(日本のドラマとかもね)、ダスティン・ホフマンが一番だと思う。一番て言い方はおかしいかもしれないが。

チャーリーはいがみ合っていた父が残した莫大な遺産が、会ったこともない兄のレイモンドに渡ると知って憤慨。しかもその兄は自閉症ときた。本人はお金が管理できないから、施設の偉い人が代わりに管理するといっている。ってことは、自分がこの兄貴の面倒を見ればいいのか。だったらそうしよう。連れ出して自分の家で暮らせばいい。でも、そう簡単にいかないのは明白。

いろんなエピソードが盛り込まれていて、きっと自閉症のタイプはいろいろあるのだろうけど、一つの理解の助けになると思う。この映画が公開された当時は、自閉症自体あまり知られていない病気だったのかな。

会ったこともなかった兄弟が(実際はそうじゃなくて、一緒に暮らしていた時期もあった)、いきなり「あなたたち兄弟だから」って言われて、はいそうですかって、なじめると思う?・・・・・なじめるんだよね、これが。血とはそういうものなのです。本当に。

最初はお金だけが目的だったチャーリーも、レイモンドと一緒に旅をするうちに、兄を想う感情が芽生えてくる。お金なんてもうどうでもいい(と思ったかどうかは知らないが)、レイモンドと一緒に暮らしたいんだっていう気持ち。行く先々でレイモンドが起こす騒動も、きちんと後始末してる。ほったらかしになんてしない。おかげでカジノでぼろ儲けできたりもするんだけどね。

レインマン

タイトルの「レインマン」は、レイモンドのことを指しています。チャーリーの記憶の中で歌を歌ってくれたレインマン。あれはお兄ちゃんだったんだ。ジーン・・・。かつて幼い頃、レイモンドがチャーリーに歌ってくれた”I saw her standing there”、聴いたときは涙が出ちゃった。わたしもこの曲大好きなんだよね。よく聴いたのはビートルズじゃなくてティファニーヴァージョンだけど。

トム・クルーズは決して背が高い方ではないけど、それよりはるかに低いダスティン・ホフマン。165cmだそうです。でもそんなことはどうでもいい。彼の存在感ったらハンパないから。(ちなみにトムは173cm)

レインマン

結局チャーリーは裁判に負けて、レイモンドとは一緒に暮らすことができず、遺産もほとんど手に入らない。だけど、そんなものよりももっと大きな、本当の意味での血のつながった「家族」を得ることができた。きっとチャーリーにとっては、遺産よりも大切なものに違いない。

観終わった後、「兄弟っていいな」って思える映画。守るものが一つ増えた、みたいな。心がじんわりと温まります。ステキなお話。だから映画観るのってやめられない。

ということで、☆5つ。
どうせなら「卒業」も上映してくれればいいのにー。と思ったら来年やるって!

午前十時の映画祭 32/50本

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