ローマ法王の休日

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ローマ法王の休日
『ローマ法王の休日』

あらすじ

ローマ法王が亡くなり、新しい法王を選出するため各国の枢機卿がヴァチカンに集められた。全員が心の中では法王に選ばれないようにと祈る中、誰もが予想外だったメルヴィル(ミシェル・ピッコリ)が新法王に選出される。サン・ピエトロ広場に集まった群衆たちを前にバルコニーで就任演説をしなくてはならないメルヴィルだったが、重圧のあまり街へ逃げ出してしまい・・・。

ローマ法王の休日

コンクラーベ開催記念(?)で再上映された「ローマ法王の休日」を観てきました。去年の公開時に観たいと思っていたのに、なぜか見逃してしまった作品。

以下、ネタバレあり。
タイトルや予告編を見る限り、法王になるのが耐えられなかった枢機卿がローマの街へ繰り出して、てんやわんやの大騒動を起こしつつ、結局最後はその職務を全うする、みたいな話だと思ってた。

大間違いでした。

そもそもローマは出てこない。ヴァチカンでの出来事です。

予告編で騙される、というか過剰な期待を抱かせられる作品っていっぱいあるんだけれども、これはひどい。途中、耐え切れなくて寝ました。つまんないんだもん・・・。重たいし、音楽あんまりないし、起承転結もないし、なにせイタリア語だから聞いてても意味わかんないし。

断片的な記憶を繋いでいくと、メルヴィルはどうやら逃げた後の居場所がバレたらしく、でも連れ戻されるわけでもなく、つかの間の自由を楽しんでから、法王として広場で演説するものの、やっぱ自分無理っす、ってその場で職を辞退。

ええええええええええ!!!!!!!

あんたを法王に決めるためにどれだけの時間とかお金とか掛かったと思ってんの!また一からやり直しじゃん!!!!

こんな無責任な人を法王に選んじゃた枢機卿たちにも問題あると思うけどね。結局自分がやりたくないから、適当な人に押し付けただけだもん。

ローマ法王の休日
こんなに嫌がってるんだよ・・・

ローマ法王選出って、もっといろんな背景を調べてからやってるんじゃないの?みんなで結託して「もうあいつでいいじゃん」みたいな決め方なの?

色んな意味でツッコミどころ満載でした・・・・。

これね、絶対邦題の付け方が卑怯。どうしたってあの映画をほうふつとさせるじゃないですか。ちょっとパクッたコメディ映画、みたいな。それに騙されて足を運んだ人もいっぱいいると思う。わたしもだが。

予告編は、もう仕方ないね。予告は予告で1本の作品ですから。

で、ちょっと考えてみた。もし『ローマの休日』のアン王女が、このメルヴィルみたいに職務を放棄していたとしたら。選挙と世襲制っていう違いはあるけれども、王女にだって投げ出す権利はないのだろうか。「王女なんてもうイヤ」と思っていたアンは、詳しく外の世界を知ってしまったにも関わらず、王女の座に戻る。それって、彼女的に「わたしは外よりもこちらの世界で生きて行く人間なんだ」って意思が芽生えたから?だとしたら、メルヴィルはそれが裏目に出ちゃったわけですね。外の方が面白いって気づいちゃったから。

だったら最初から枢機卿なんてならなきゃいいのに(笑)。

ということで、☆2.5。
こういうお話を理解できないわたしって、ひねくれているのでしょうか。

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