最愛の大地

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あらすじ

ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争下の1992年、セルビア兵に捕まり収容所に送られたアイラ(ジャーナ・マリアノヴィッチ)は、女性としてのプライドをズタズタにされるような日々を送っていた。そんな中、以前付き合っていた将校ダニエル(ゴラン・コスティッチ)から、肖像画の制作を依頼される。やがて二人の間に愛が再燃するが、一方で戦況はさらに悪化していき・・・。

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アンジェリーナ・ジョリーの初長編映画監督作品。重たい映画です。アンジーの向かう先はいったいどこなのでしょう・・・。今ガリガリになっちゃったしね。

ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争は、名前は聞いたことあるけど実際どういうものだったのか、よく知らない人は多いと思う。それはユーゴスラビアから独立したボスニア・ヘルツェゴビナで1992年から1995年まで続いた内戦で、同じ国の人たちが戦っていた。唯一違ったのが、民族。主にムスリム人とセルビア人との戦い。「民族浄化作戦」と呼ばれていました。

わたし、前にも同じ題材を扱った映画を観たことがあるような気がして繰ってみましたら、ありました、これですハンティング・パーティ

この映画はリチャード・ギア主演で割とユーモラスに描かれていた記憶があるけど、アンジーはそうじゃない。女性目線から見た、不条理な戦争の犠牲者たちが描かれています。

首都のサラエボは、1984年冬季オリンピックの会場となった場所。そこがたった8年後に戦場と化すなんて、その時いったい誰が想像していただろう。オリンピックまで開催された地で、ほんの20年前にこんなことがあったなんて信じられない思いでいっぱい。

付き合い始めたばかりだったアイラとダニエルは、ある日セルビア人による爆破事件に巻き込まれる。お互い一命は取り止めたものの、その日以来敵対してしまうことに。なぜならアイラはムスリム、ダニエルはセルビア人だったから。

セルビア人たちはムスリムの女性を集め、やりたい放題。それによって妊娠してしまった女性も多数いたらしい。つまりは国民全部にセルビア人の血を入れよう、ってこと。それ以前に一番は快楽だったんだろうけど。アイラはダニエルから寵愛を受け兵士たちからのレイプは免れるものの、それが逆に反発を覚えるきっかけになってしまう。

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昨日まで隣同士に住んでいた人たちが、平気で殺し合いをする。意味がわからない。日本みたいな、島国であまり民族が入り混じっていない国からすると、本当に理解できないことです。同じ人間なのに民族が違うだけでどうして殺しあわないといけないのか、どうして女性があんな目に遭わないといけないのか。わたしも同じ女性として、ああまで見下されるとほんとに腹立ってくる。

これ、アンジー目線だからこういう映画になったんだと思うの。男性監督だったらまったく別の話になっていたかも。まぁアンジーゆえの「それいらないんじゃないのシーン」もけっこうあったけど(笑)。

俳優さんは現地の方々だそうです。実際に紛争を体験した人も中にはいたみたい。それなのに英語を話してるからなんか不自然。ボスニア語(セルビア語?)でもよかったんじゃないかな、てかむしろその方が。

あと、ダニエルを演じてるゴラン・コスティッチって人、ダニエル・クレイグそっくり!

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いや、もっと似てたって。
それにしても、上映館少ないです。アンジーデビュー作なんだからもうちょっと取り上げてくれても。

ということで、☆3つ。
タイトルがねぇ・・・。今ひとつだよねぇ・・・。

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