『インサイド・ヘッド』
あらすじ
田舎町に暮らす11歳の女の子ライリーは、父親の仕事の影響で都会のサンフランシスコに移り住むことになる。新しい生活に慣れようとするライリーの頭の中では、ヨロコビ、カナシミ、イカリ、ビビリ、ムカムカたちが、ライリーの幸せのためという強い気持ちが原因で衝突していて…。
珍しく吹替え版で映画を観ました。アニメは吹替えの方が楽しめる、というのが持論です。
頭の中には感情をつかさどる生き物(?)がいて、そいつらのさじ加減一つで楽しかったり悲しかったりしているんですよ、っていうお話。なかなか面白いと思います。
ただね、どうもヨロコビがリーダーシップを取っていて、すべての感情を「喜び」方面に持っていこうとするのですよ。カナシミに向かって「もっと楽しいこと考えて」とか言っちゃう。それってなんか違うんじゃないかと。うれしいことも悲しいこともムカつくこともあってこその人間でしょ。常にハッピーな気分しかなかったら人の痛みなんて絶対わかんないと思うし、バカじゃないかと思われそう。
このヨロコビの声を吹き替えてるのが竹内結子なんですが、まあしゃべりっぱなしで収録はさぞかし大変だっただろうなと、大人の事情を察してしまいました。ものすごく上手だったけどね。カナシミの大竹しのぶもさすがです。翻訳も大変だったんじゃないかな。あれだけしゃべられたら、ちょっと字幕じゃ意味がわからないかもしれないね。
映画そのものは全然悪くないんだけど(ライリーがブサイクなことを除けば)、とにかく苦言を呈したいのは映画が始まる前!日本版のテーマソングをドリカムが歌っていて、どういうわけだか上映前にそれがまるまる1曲流れるのです。しかも「あなたの【インサイド・ヘッド】な瞬間を写真に撮って送ってください」みたいなキャンペーンで応募してきたのではないかと思われる、まったく知りもしない人たちの顔写真も延々と流れるのです、曲に乗せて。
なんなんだよこれ。巷ではこれが大不評だったみたいで、そんなことを知らずに吹替え版を観に行ってしまったわたしはもう帰ろうかと思いました(笑)。ほんとひどい。あんなの公式HPのYoutubeにでも乗せときゃいいでしょうよ。ドリカムのメリットにもなってない(むしろデメリット)、いったい誰得企画なわけ?監督のメッセージとかもいらんわ。
さらにいつもながらの上映前のオマケ映画がついてまして、ハワイの火山の話でこれがまたつまらん。電気が落ちてから本編が始まるまで、20分はあったんじゃないかと思われます。いい加減飽きるよ。
そんなこんなで観る前からちょっとげんなりしてしまって、それが映画そのものの評価にも響いてしまったことは事実です・・・。
ということで、/5
ドリカムなかったらあと。