くじけないで

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くじけないで
『くじけないで』

あらすじ

夫に先立たれたトヨ(八千草薫)は一人で生活していたが、小説家を目指して就職もせずにふらふらしている一人息子の健一(武田鉄矢)のことがいつも気がかりだった。嫁の静子(伊藤蘭)は黙って健一を支え、トヨにも精いっぱい尽くしていた。ある日、白内障の手術を受けて元気のないトヨに、いきなり健一が詩を書くように勧める。

くじけないで

やたらと観客の年齢層が高かった試写会。高齢者向けの映画っていうわけじゃないんですよ、これ。

笑って泣けて、本当にステキな映画でした。トヨさんを演じる八千草さんがとにかくもうかわいくてかわいくて。劇中では93歳のトヨさんだけど、実際の八千草さんは確か82歳だったと思う。トヨさんは歩くのもやっとで、玄関に行くことすらも大変な感じなのを八千草さんが演じてるわけなんだけど、もう本当にわたしが手を伸ばして支えてあげたいくらい足腰がおぼつかない。でも回想シーンでその20年前くらいのトヨさんが出てきて、その時はシャンとした感じで日舞を踊ってる。こういう言い方をしては失礼かもしれないけど、高齢者が高齢者を演じるのも演技力が必要なんだな、と思いました。

話はトヨさんが詩を書き始めるようになったあたりから始まります。息子の健一がボケ防止にと思って無理やり勧めたような感じなんだけど、この息子がほんと最低な人で(笑)。

くじけないで

いい年して定職にもつかず競輪通いで、臨時で小学校のウサギ小屋の管理人みたいなことをやっているらしいのだがそこで子供相手に

「バーカバーカ、バカって言ったらおまえがバカなんだよバーカ」

とか言って本気で喧嘩して子供泣かせちゃうし(爆笑)。どんだけダメ男なの。まさかトヨさんの本当の息子さんもこんな人?絶対そうじゃないことを祈ります。そうじゃなかったとしても、ご本人にしてみたらこの描かれようってちょっとショックだと思うわ。

詩を書き始めてからのトヨさんは、自分の周りにいる人たちにその詩をプレゼントするようになる。このままでいいのか不安に思う人、なかなか思うような人生を歩めない人、その人に向けて書いたかどうかはわからないけど、もらった方はその言葉たちが自分の現状にドンピシャで、勇気をもらったり希望が見えたりする。実際にトヨさんが書いた詩を使っているから、物語は後付けかもしれない。それでも本当にその人のための詩になってる。しかもその詩を書いてるのが、新聞広告の裏なんだよね。そういうところもいいじゃない。

途中トヨさんの人生を振り返る場面もあります。幼少期は芦田愛菜ちゃん、大人になってからは檀れいさんが演じています。

くじけないで
くじけないで
トヨさん、小さい時からすごく苦労されたみたい。愛菜ちゃんがまた泣かせる演技をするんだよね。後に旦那さんとなる人(つまり健一の父)との出会いや、空襲で防空壕に逃げ込んだ時のエピソード、ほんとなのかな。「必ず守る」と言ってくれる人がそばにいるって、どんなに心強いことか。

これは広い世代の人に観てもらいたい映画です。とにかくトヨさんがおちゃめ。そして健一がろくでなし。それを支える静子さんはエラいよほんとに。笑いすぎだか泣きすぎだかわかんないけど、涙で目と鼻が真っ赤で恥ずかしいくらいでした。

くじけないで

ということで、☆5つ。
わたしも八千草さんみたいなかわいいおばあちゃんになりたい。

くじけないで

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