「セントアンナの奇跡」の試写に行ってきました。
場所は渋谷のショウゲート試写室。配給会社の試写室、大好きだ。
あらすじ
1983年、平凡な黒人の郵便局員が客を射殺する不可解な事件が発生。
この事件の背景には、第二次世界大戦中のイタリアでのとある出来事が隠されていた。
黒人だけで組織された“バッファロー・ソルジャー”の4人の兵士は部隊からはぐれ、イタリア人のアンジェロ少年(マッテオ・シャボルディ)を保護する。
4人はトスカーナの村でつかの間の平和を感じるが、ナチスの脅威はすぐそこまで迫っており・・・。
4人の兵士のうち、一番体が大きくて心が優しいトレインが、アンジェロ少年と心を通わすようになる。
「大きな黒人=心優しい人」セオリーがここでも発動。「グリーン・マイル」以降、そんなイメージがついたような。
体が大きい分、余計に包容力があるように見えて、こっちもなんだか安心する。
そのトレインは、どこかでひろった彫像の頭をいつも大事そうに抱えている。
アンジェロ少年は、たった一言で無線機を直してしまうような不思議な力を持っている。
「実話を元に制作された・・・」っていうフレコミなんだけど、いったいどこまでが実話なのか。
トレインの持っている彫像がついていたサンタトリニータ橋が、1944年8月8日に爆破されたのは本当。
4つあったうちの「プリマヴェーラ(春)」と呼ばれる彫像が行方不明になっていたらしい。
1944年8月12日、イタリア・トスカーナのスタッツェーマ市でに起こった「セントアンナの大虐殺※」も本当。
※ドイツ軍が何の罪もない市民560名を皆殺しにした事件(そのほとんどが女性や老人、子供だった)。
じゃあ、本当にトレインという人物がプリマヴェーラを持ち去ったのか?
アンジェロ少年が実在し、奇跡を起こしえたのか?
あたしは途中でなんだかよくわからなくなりました。
そして一番のギモンは、1983年の事件は本当に起きたことなのか?
プリマヴェーラはこの事件を起こした黒人の郵便局員の自宅から発見されることになるのだけど、それって本当に本当?
こういう史実が入ってる物語っていうのは、線引きが難しいよね・・・。
バッファロー・ソルジャーがやって来る前のトスカーナの村は、まるで戦争が起こっていることが嘘のような静けさ。
戦線で疲労困憊していた4人にとっては、つかの間の平穏。だけどやがて、そこにも戦争の波は押し寄せる。
激しい戦闘シーンが描かれているものの、「プライベート・ライアン」や「硫黄島からの手紙」ほどではない。
戦ってる人数がそんなに多くないからね・・・。でも凄惨な事は確か。
日独伊3国同盟を結んでいたはずなのに、なぜドイツ軍がイタリアを攻撃したのかとか、パルチザンのこととか、もっと歴史的なことを勉強してから観に行った方が、より理解できたんだろうなぁ。
そういうところでいつも、私は詰めが甘い。
ラストシーン、バハマの海は青かった。
ってことで、☆3.5。
救われる最後でよかったよ。今度はちゃんと勉強していきます。7/25(土)公開です。
コメント
1 ■感想・・・
ありがとう。
ドイツ軍ってホント悪だよね。
これも気になっている映画なのですが、公開中に見に行けるか疑問です。
ドイツの歴史はそれほど詳しくないので、詳しい友達を連れて観に行った方がいいのかな?
いつも映画の感想参考にしています☆
http://kitten3.blog62.fc2.com/
2 ■◎ゆうさん
自分たちがしてしまったことを、きちんと世界に公表していることは、
日本よりもよっぽど評価できるのではないでしょうか、ドイツ。
戦争中は何が善で何が悪かなんて、わからなくなってると思います。
上映中は隣人と話ができるわけではないので、
お友達よりもご自分で勉強されたほうがいいかもしれません。
http://ameblo.jp/flower51/
3 ■確かに・・・
大丈夫です(^▽^;)
上映中は、一言も話さないですよ。
いつも鑑賞後に歴史と照らし合わせて話してますので・・・。
御気分を害されるようなコメントを残して申し訳ございません。
日本語をもっと勉強しますね。
http://kitten3.blog62.fc2.com/
4 ■◎ゆうさん
上映中におしゃべりするのは、マナー違反中の違反ですよね。
この映画は上映後に確認するよりも、あらかじめ勉強しておいたほうが
理解が深まると思いますよ。
http://ameblo.jp/flower51/