おおかみこどもの雨と雪

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おおかみこどもの雨と雪
おおかみこどもの雨と雪

あらすじ

19歳の大学生・花(声:宮崎あおい)は、ある時おおかみおとこ(大沢たかお)と運命的な恋に落ち、やがて雪と雨という姉弟が誕生する。彼らは、人間とおおかみの両方の血を引くおおかみこどもとしてこの世に生まれたのだが、そのことは誰にも知られてはならなかった。人目を忍びながらも家族四人で仲良く都会の一角で暮らしていたが、ある日、一家を不幸が襲い・・・。

おおかみこどもの雨と雪

あんまり日本のアニメーション映画は観ないのですが、主人公の名前が「花」っていうだけで観てみました、「おおかみこどもの雨と雪」。観たらいろんな発見がいっぱいあって、妙に興奮。

以下、ネタバレあり。

花とおおかみおとこが出会う街は、国立でした。二人が待ち合わせをする白十字、花がバイトしてるクリーニング屋、通っている大学(一橋大学だろうけどなんか違う)、全部見覚えがあって、なんかそれだけでジーンとしてしまったわたし。おおかみおとこが花に自分の正体を明かす、あの坂の上のシーンは、たぶんあそこじゃないかなぁ・・・。

おおかみおとこは、本名がわかりません。エンドロールにも「おおかみおとこ(彼)」って出てた(逆だったかな)。途中で彼の免許証が出てきて、名前を見てみたけどわざと読み取れないような感じになってた。でも住所が国分寺市で、あれはやっぱり国立駅前だと確信(国立駅はほぼ国分寺市です)。

おおかみこどもの雨と雪

どうでもいいですけど、大沢たかおの声で「はな」って呼ばれるたび、どっきーんとしました(照)。「どうして「花」っていうの?」と、彼が花に聞くシーンがあって、あれ、わたしはなんで「はな」なんだっけ、と考えたり。

二人は愛し合い、やがて2人の子供が生まれる(正式に結婚はしてないのでは)。出産も「もしおおかみの姿で生まれてきたら困るから」と、自宅で産婆も呼ばずに自力で産む。慎ましいながらも幸せに暮らしていた矢先、おおかみおとこが大雨の用水路に落ちて死んでしまうーーおおかみの姿で。花は必死に止めるものの、結局死んでしまったおおかみはゴミ収集車にポーンって放り込まれてしまうのー!!!ひどい・・・っていうか街なかにおおかみいることがおかしいでしょ。気づけよ職員。

花はおおかみこどもの育て方を聞いていなかったことを後悔する。人間なの?獣なの?子供が病気になった時、小児科に連れて行けばいいのか動物病院に連れて行けばいいのか悩む。こんなこと、普通じゃ絶対ありえないことだからね。

おおかみこどもの雨と雪

やがて花は、子供たちが「人間」でも「おおかみ」でも、どちらでも選べるようにと、田舎の村の廃屋に引っ越すことに。そこで出会う人たちがまた、いい人ばっかりでね。もちろんおおかみこどもだってことは内緒だけど。みんなに「花ちゃん、花ちゃん」ってかわいがられて、ここでもまた勘違いするわたし(笑)。

もともと野生児で活発だった雪と、自分におおかみの血が流れていることを受け入れられない雨。対照的な二人の立場が、ある事件をきっかけに入れ替わる。

だいぶはしょりまして、雪は人間として、雨はおおかみとして生きていくことを選びます。おおかみおとこが純粋なおおかみおとこだったとしたら、おおかみこどもたちはハーフってことになるのかな。だから余計に、どっちに順応していいのか悩んだのかもしれない。でも、雨がおおかみとして生きていくと決めて、山に入っていったのが10歳くらいの時。ちょっと決断するの早いんじゃないかな。それよりも、突然10歳の男の子が消えたら、村は大騒ぎになるんじゃないの?ならないの?

あんまりこの映画が伝えたかったメッセージとか、そういうのはわからなかった。設定自体が突飛だし、わたしには子供がいないから花に共感する部分も見つからなかったし。だけど、周りに何を言われてもいつも笑顔でいる花は、強いなぁと思った。子供たちが家の中をめちゃめちゃにしても怒らないし(いや怒る時は怒った方がいいと思うが)、村に引っ越したばかりの時、めんどくさい爺さん(声:菅原文太)にブチブチと嫌味を言われても、ちゃんと受け止めて消化する。なんか、全てをあぁいう風にとらえて生きていけたら、実はものすごく楽なんじゃないかな、と思ったりもした。

子育ての悩みを抱えてる人はいっぱいいると思う。だけど、周りに相談できる人もいるよね。花は子供がおおかみだから、誰にも相談できなかった。でも立派に子育てしてた。

最近よく見る児童虐待のニュースなんかで、「子育てについて誰にも相談できずどうしたらいいかわからなかった」っていうのを聞くけど、相談できてたら虐待は起こらなかったのかな。きっと周りに親類もいなくて、仲のいい同年代のお母さんもいなくて、それでも立派に子育てしてる人は」いっぱいいると思うの。花は相談できる人はいっぱいいても、相談できなかった。でも立派にやってたよ。

ってことを伝えたかったんじゃないとは思うけど、わたしが感じたのはそういうことでした。

ということで、☆4つ。
ニホンオオカミって、もう絶滅していないんだよね確か。

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