『王妃の館』
あらすじ
パリで圧倒的な知名度を誇り、王妃の館と呼ばれる超高級ホテル「シャトー・ドゥ・ラレーヌ」のスイートルームを昼夜でダブルブッキングするというツアーを、今にもつぶれそうな旅行会社が立案する。個性的な参加者の中に名を連ねた売れっ子作家・北白川右京(水谷豊)は、持ち前のマイペースぶりでほかの参加者たちを自分の世界に引き込んでいき…。
日本橋で急きょ3時間ほど時間をつぶさないといけなくなったため、どうしようかと思ってTOHOシネマズ日本橋のサイトを見たところ、ちょうど5分後に始まる映画がこれで飛び込みで観ました。
結論。観なきゃよかった。
もともと観るつもりなどこれっぽっちもなく、試写会にすら申し込んでもいない映画。基本邦画はスルーなんですけど。
もうね、お金返してほしい。普通の平日だったから1,800円払ったんです。よりによってこんな映画に定価なんて・・・。
パリでロケをしているので、エッフェル塔とか凱旋門とかセーヌ川遊覧とかヴェルサイユ宮殿とか、かなり贅沢にお金使って撮影したんだろうなーっていう印象。それはとてもいいんです。観光気分も味わえるし。シャトー・ドゥ・ラレーヌというホテルは実際にある「パビロン ドゥ ラ レーヌ」っていうとってもステキはホテルです。そこにも泊まってみたいと思った。
でもね、話の内容がもう破たんしてます。セレブな内容のツアーと庶民的なツアーのダブルブッキングを確信犯的にしているので、同じ部屋に宿泊できないのは明白。だから庶民派の方に「夜は屋根裏部屋に泊まってほしい」とか無茶な要求をして、普通ならクレームついて当たり前のところそれをあっさり了承しちゃうところとか、そりゃないでしょって。
水谷豊が演じてる北白川右京も、右京って名前だからどうしてもあっちの役が思い浮かんじゃって(ドラマ観てないけど)、演じ方もほぼ違いがないしさ。
そんな中でも一番ついていけなかったのは、突然始まる日本人によるフランスミュージカル。
北白川が書いている小説の内容をミュージカルにしたものなんだけど、何がいいたいのこれ。どうしたいの。レミゼをパクろうとでも思ってるの。それが延々と続くんです。
わたし、耐えきれなくなりまして映画人生初の行動に出ました。はい、観るのをやめたんです。
寝てしまえばいいものをこの時はなぜかまったく眠気が襲ってこず、かといってスクリーンを観ているのも耐えられない、こりゃもう観るのをやめるしかないな、と。でもスマホを取り出したりするわけももちろんなく、ただひたすら別のことを考えてました。つらかった・・・・なんだったんだあの時間。よっぽどネットカフェとか行った方がよかったです。1,800円でおつりくるんじゃないの?
どうせヴェルサイユを貸し切るんだったらさ、もっともっといい映画撮れたでしょうよ。ほんとお金の無駄遣いだよ。もったいない。わたしも同じく。
ということで、/5
ほんとは1個だけど、パリの景色に免じて1.5個。