『ラビット・ホール』
あらすじ
郊外に暮らすベッカ(ニコール・キッドマン)とハウィー(アーロン・エッカート)夫妻は、愛する息子を交通事故で失った悲しみから立ち直れず、夫婦の関係もぎこちなくなっていた。そんなある日、ベッカは息子の命を奪ったティーンエイジャーの少年と遭遇し、たびたび会うようになる。
ニコール・キッドマンが企画・製作・主演、さらにはアカデミー賞主演女優賞にノミネートされた作品です。
幼い子供を交通事故で失った夫婦の、再生の物語。わたしは子供を産んだこともなければ、ましてや失ったこともないので共感のしどころが難しかった。
1日中家にいる専業主婦で、常に子供の思い出に囲まれ、だんだんそれに耐えられなくなってきている妻・ベッカ。片や毎晩iPhoneで撮影した子供の動画を観て、ずっとその姿を焼き付けておこうとする夫・ハウイー。忘れたい妻、忘れたくない夫。だんだんそのボタンの掛け違いが大きくなり、夫婦の間には溝ができる。
一生懸命いい妻でいたのに。いい母でいたのに。こんなに家だってきれいだし、料理だって上手なのに。どうしてわたしがこんな目に?
能天気なベッカの妹。同じく息子を失ったベッカの母。何もかもがイヤになるベッカ。ベッカの兄は薬中毒で亡くなったのに、それと自分の子供の死を同じ層で考えようとする母が許せない。
ベッカの母親が言ったセリフ。
「大きな岩のような悲しみは、やがてポケットの中の小石に変わる。」
でも、消えないんだよね。絶対。悲しみの形って人それぞれで、たとえ同じように子供を亡くした人たちのサークルに参加しても、子供の亡くし方も人それぞれで、絶対に共感なんてできっこない。「おたくは病死でしょ、うちは交通事故だもの。突然すぎてお別れも言えなかったのよ」って、なんか妙な優越感(っていう言い方もおかしいが)みたいなものがあったりして。
ベッカは自分の息子を轢き殺した少年と度々会うことによって、そこは「パラレルワールド」なのだと思うようになる。本当はもう一つ別の世界があって、自分の息子はそこで生きている、と。
「ラビット・ホール」は、不思議の国のアリスが落ちたウサギの穴。その先に、不思議の国はあるのだろうか。
まず、自分の息子を殺した人間と会うことを楽しみにしちゃう心境がさっぱりわからない。それにいくら未成年でも、人身事故を起こして普通に生活しているものなのか?アメリカって。なんだか途中からついていけなくなっちゃってね。
どちらかというと、夫のハウイーの方に感情移入してたかも。絶対忘れたくなんかないじゃない、自分の子供のことなんて。
それになにより、ニコールの顔が怖かったんですわたし・・・。これ、子供が事故に遭ったところを見て叫ぶシーン。
こんなに叫んでるのに、おでこにシワひとつ寄らないって。ある意味ホラーじゃないですか。ボトックス打ちすぎですよ姉さん。そんなことしなくたって十分キレイなのに。
ということで、☆3つ。
んー、どう捉えたらいいんだろうこの映画。
コメント
1 ■無題
実は、二コールと私は「同い年」ぎゃ~ッ!!!
見ないで~!!!
http://ameblo.jp/mj-in-my-heart/
2 ■◎シド・キャロルさん
ぎゃ~っ!そうなのー!?
http://ameblo.jp/flower51/