へルタースケルター

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ヘルタースケルター
『ヘルタースケルター』

あらすじ

トップモデルとして芸能界の頂点に君臨し、人々の羨望と嫉妬を一身に集めるりりこ(沢尻エリカ)。だが、その人並み外れた美ぼうとスタイルは全身整形によってもたらされたものだった。そんな秘密を抱えながら弱肉強食を地でいくショウビズの世界をパワフルに渡り歩く彼女だったが、芸能界だけでなく、世間をひっくり返すような事件を引き起こし・・・。

ヘルタースケルター

基本的に邦画はあんまり観ません。好きじゃないんで。でもなぜか公開2日目に観に行ってしまった「ヘルタースケルター」。日曜日だったから、案の定カップルばっかりだよ。てかデートムービーじゃねぇよ!と突っ込みたかった。

共感できるところが一個もない映画ってのも、珍しいと思う。なんだったのこれ。

監督は写真家の蜷川実花。本人が映画の中に出てきちゃってるからいただけない。これはドキュメンタリーなんですか、と。タイアップ企業への媚びもミエミエで、ものっすごく興醒めします。沢尻エリカと水原希子のパルコのCM、そのまんま映画の中に出てくるんだよ?意味がわからない。

そしてとにかく長い。同じ映像を何度も何度も使いまわす。「もうここで終わるだろ」と3回ほど思ってもまだ終わらない。音の洪水もひどく、あれ、気分悪くなる人もいるんじゃないかな。

一番いただけないのは、「全身整形してあのレベルなんですか?」っていうところじゃないでしょうかねぇ。顔は置いといたとしても、なんかお世辞にもスタイル良しとは言えないし、見た目だけならほかの女優使ってもよかったのでは?

ヘルタースケルター

舞台挨拶はドタキャンするし(登壇してたら何言い出すかわからないから敢えてのキャンセル?)、その理由も「りりこという役から抜け切れずにいる」とかわけわかんない話で。撮り終わったの、いつよ?

わたしが一番憤ってる理由は、ひとつのセリフです。整形を重ねるたび身体に異常が出始めたりりこ。なぜか体がアザだらけになっていく(どういう整形したらそうなるの?)。そのままじゃ記者会見に出られないので、専属のオネエ系メイクアップアーティストがきれいにアザを隠す。その後

りりこ「ありがとう。きれいになった(みたいなことを言う)」
オネエ「ワタシ、マイケル・ジャクソンのメイクもできるわ」
りりこ「あはは。もう死んじゃったし」
オネエ「あなたはまだ生きてる」

みたいなやりとりがあるのですよ。最初は「おっ、マイケル?」と、いつもの条件反射で名前が出たことにキャッ♪となったのですが、しばらく経ってから「え、バカにされた?」と気がついたわけです。

なんで「マイケルのメイクができる」と言ったのかは、今なら「マイケルの尋常性白斑も隠せる」という意味で捉えることもできるけど、この映画の原作漫画が連載されていた1995年前後はたぶん、白斑よりも整形で崩れていく顔のほうがゴシップの的だったはず。どうやらこれらのセリフ、漫画の中にもあるそうで(というかほぼ漫画を忠実に映画化したらしい)。はっきりいって、もう時代が違うじゃん。別にそんなセリフいらなかったよ(わたしにはね。ほかの人にはどうでもいいこと)。

どぎつい色彩、耳をつんざくような音、ぐるぐる回る画面、ニナミカファンならかじりつけるのでしょうか。わたしはダメでした。2時間がとにかく長すぎた。

話題となった沢尻エリカのバストトップ、冒頭3分くらいで出てくるんだけど、隣のおっさんその時すでに寝てた(笑)。おぉーい!今観るとこ!ってかそれ観ないでなに観に来たの!?

ということで、☆1.5。
こういうの観ると、やっぱりわたしは邦画って好きじゃないなぁ、と改めて思ってしまう。

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