素晴らしきかな、人生

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素晴らしきかな、人生

あらすじ

ニューヨークで広告代理店を経営するハワード(ウィル・スミス)。彼の手腕で会社は業績を伸ばし、公私ともに順風満帆な人生を送っていた。ところが突然、6歳の愛娘が不治の病でこの世を去る。ハワードは深い悲しみで自暴自棄となり、仕事を放り出して自宅に閉じこもる日々。ハワードに頼り切りだった会社は急速に傾き始める。残された同僚役員ホイット(エドワード・ノートン)、サイモン(マイケル・ペーニャ)、クレア(ケイト・ウィンスレット)はそれぞれの事情も相まって、ハワードをどうにかして救わなければと思っていた。そんな時、ある奇策を思いつく。やがてハワードの前に、性別も年齢もバラバラな3人の奇妙な舞台俳優が現われるのだったが…。

素晴らしきかな、人生

ウィル・スミス史上最低のオープニング興行収入を叩き出してしまった作品・・・・ですが!!!!

会社経営者としてバリバリ働いていたハワード。社員を前に「愛、時間、死。この3つが、地球上の人間をつないでいる。全ての人間が、愛を渇望し、時間を惜しみ、死を恐れている」なんていう演説をしていた。しかし娘を亡くしてからというもの、ずっと心ここにあらず。仕事もせずにオフィスでずっとドミノを作っている有様。しかも「愛」「時間」「死」宛に届きもしない手紙を書くという、ちょっともうヤバいんじゃないの?っていうところまで追い詰められちゃってる。

素晴らしきかな、人生
彼のコネでクライアントを勝ち取ってきた会社の経営は徐々に傾き始め、共同経営者であるホイットは役員のサイモンとクレアに相談し、ハワードに会社から去ってもらいほかの会社に吸収合併されることで立て直しを図ろうとする。どうすれば事を荒立てないで辞めてもらうことができるか考えるうち、ハワードが書いていたヤバい手紙のことを知り、それを活用することにする。

素晴らしきかな、人生
つまり、愛だの時間だの実在しないものが目の前に形として現れたら、さすがのハワードも自分のおかしさに気づいてくれるんじゃないか。彼自身がそれに気づいてくれれば経営者としてやっていけないことにも納得してくれるのではないか、と。

そこで、ホイットたちは会社のCMオーディションに来ていた劇団員のエイミー(キーラ・ナイトレイ)と、その仲間のラフィ(ジェイコブ・ラティモア)とブリジット(ヘレン・ミレン)にそれぞれ「愛」「時間」「死」を演じてもらうことにする。そしてそれぞれ別々にハワードの前に現れ、愛とは何か、時間とは何か、死とは何かを説いてもらう。もちろんハワードは受け入れられなくて憤慨するんだけど、その姿をホイットが雇った探偵がこっそり撮影してるのね。そしてその映像をハワードも出席する役員会で上映するんだけど、なんと劇団員たちの姿は消して、ハワードがただの空間に向かって一人で怒りまくっているっていう映像に加工してるわけ。そりゃもうハワードが怪しいおじさんにしか見えない。ほかの役員たちもあきらめ顔。ハワードもそんな映像を見せられては弁解の余地もなく、会社買収の契約書にサインをしてしまう。

これだけ書くとなんてひどい同僚なんだと思うけど、同僚でもあり友人でもあるからこそ、ホイットたちはもうハワードの姿を見ていられなかった。いつまでも娘の死を受け入れられず、一歩も前に進めていないハワードを立ち直らせるためにもそうするのが一番だと、心を鬼にして決めたことだった。そして実は、彼らもそれぞれ「愛」「時間」「死」について向き合わなければならない事情があったのです。ホイットは離婚した妻のもとにいる娘に自分の愛情が伝わらないこと、クレアは仕事一筋で生きてきたために子供を産む年齢のリミットを迎えてしまったこと、そしてサイモンは病に侵されていて死期が目の前に迫っているのを妻に言い出せないこと、という風に。

一方ハワードは子供を亡くした人たちが集まるカウンセリングに出席するものの、カウンセラーのマデリン(ナオミ・ハリス)に子供の名前や死因を聞かれても答えることができない。言えないのか、思い出せないのか、とにかくハワードが娘の死を受け入れていないのは明らか。そんな彼の姿を見て、マデリンは優しくそばに寄りそう。

この映画、とにかく俳優陣が豪華。

ホイット役のエドワード・ノートン

素晴らしきかな、人生
クレア役のケイト・ウィンスレット

素晴らしきかな、人生
エイミー役のキーラ・ナイトレイ

素晴らしきかな、人生
ブリジット役のヘレン・ミレン

素晴らしきかな、人生
マデリン役のナオミ・ハリス

素晴らしきかな、人生
こんなに豪華なのに興行収入がイマイチって、なんだかいろいろ心配になっちゃうわね。そして主演のはずのウィル・スミスの影が薄い(笑)。

そして各所に張り巡らされた伏線も素晴らしい。ハワードはただドミノを積んでいたわけじゃなかったし、劇団員たちは偶然選ばれたわけでもなんでもなかった。ラストですべてが明らかになった時、思わず「ほおお」と息が出ました。

子供を思う気持ち、仲間を思う気持ち、妻を思う気持ち、様々な感情に向き合って、ただ切なくてしんみりと泣けました。なかなかのオススメ映画です。

ということで、
こういう映画ってどうしてもっと宣伝してくれないんだろうなー。もったいない。

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