タクシードライバー

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ジョディ・フォスターが13歳で娼婦を演じた映画「タクシードライバー」@午前十時の映画際。誰かこの映画観たことある人、います?

あらすじ

ニューヨークの夜の街を、縄張りを決めずに流すタクシーがいた。ドライバーはトラヴィス(ロバート・デ・ニーロ)。ある日トラヴィスは、大統領候補の選挙事務所に勤める女性ベッツィに目をつけ、デートに誘い出す。ところがトラヴィスは彼女をポルノ映画館に連れて行き、絶交されてしまう。鬱屈した精神状態の彼は、腐ったこの世の中を掃除するため、完全武装での特訓を開始する。そんなある日、13歳の売春婦アイリス(ジョディ・フォスター)がトラヴィスの車に逃げ込んできた。

タクシードライバー

36年前の映画なので、今現在のニューヨークとはだいぶ違った印象。人種差別も根深いし、ドラッグや売春も当たり前のように行われている。街自体も汚い。

ベトナム戦争に出兵した影響で不眠症になってしまったトラヴィスは、眠らない街のタクシー運転手になる。乗せる乗客はさまざま。客を求めて車を流す夜に見え隠れする人間模様。

でもベトナム戦争帰りだっていうのがイマイチよく伝わって来ず、観終わっていろいろ調べてから気がついた。今思い返せばそんなようなことを言ってた気もするけど・・・。きっと1976年当時はそういうのを前面に出さなくても、観てる人にはわかったんだろうね。だけど2013年の今じゃ、全然ピンと来ない。わたしにとってのベトナム戦争の教科書と言えば「BANANA FISH」です(漫画)。

ジョディ・フォスターは今とあんまり変わらない。あのまんま大人になっちゃった感じ。

タクシードライバー

アイリス役は、最初テイタム・オニールにオファーされたんじゃなかったかなぁ。なにかの撮影とぶつかってダメになって、オーディションしてジョディ・フォスターに決まったような。そのオーディション、そうそうたるメンバーが参加していたらしいです。ミシェル・ファイファーとかキム・キャトラルとか。

浮気した自分の妻の殺害を仄めかすタクシーの客として、マーティン・スコセッシ監督自ら出演してます。これも観終わってから知ったこと。ずいぶんいっちゃってる人だなぁ、と思ってみてました。スコセッシ監督のイメージって、「ギャング・オブ・ニューヨーク」とか「シャッターアイランド」、そしてマイケル・ジャクソンのショートフィルム「BAD」なんかで暴力もの好きって植えつけられたけど、「ヒューゴの不思議な発明」みたいなのも撮っちゃう。不思議な人だなぁ。

なんだかんだで精神が尋常でなくなってしまったトラヴィスは、アイリスを売春宿から奪還するため単身乗り込む。何人も撃ち殺し、自分も撃たれて死んじゃった・・・かと思いきや死んでおらず、アイリスを助けたとして英雄扱い。えええ、殺人の罪には問われないわけ?普通にタクシードライバーに復職してたし。

結局なにを伝えたかったんだかよくわからないままだった。腐った社会をぶっ壊すとか、そういうこと?社会じゃなくて自分が壊れちゃってるよ、トラヴィス。

ということで、☆2.5。
わたしの中ではロバート・デ・ニーロとアル・パチーノとダスティン・ホフマンがごっちゃです・・・。

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