卒業

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あらすじ

成績優秀で、スポーツでも多くの賞を獲ったベンジャミン(ダスティン・ホフマン)は、大学卒業の後帰郷した。だが揚々たる前途とは裏腹に将来への漠然とした不安、満たされない何かを抱え苦悩していた。そんな虚無感から、誘われるままロビンソン夫人(アン・バンクロフト)と関係を持ってしまう。彼がふさぎ込んでいる様子を心配した両親は、ロビンソンの娘で幼なじみのエレイン(キャサリン・ロス)をデートに誘うよう勧め、渋々承諾したベンジャミンだったが・・・。

卒業

ダスティン・ホフマン主演「卒業」を観ました@午前十時の映画際。ちゃんと観たのはこれが初めてでした。

以下、ネタバレあり。

1968年の映画です。44年前?ほんと?全編に流れるサイモン&ガーファンクルの曲が、耳心地よくてねぇ・・・。学生の頃、S&Gがけっこう好きなんだ、っていう話をイギリス人にしたら、「おまえいくつだよ」って突っ込まれました(笑)。この映画では流れないけど、「コンドルは飛んでいく」とか聴いたら涙出るからね。

わたし、ヒロインの名前はずっと「エレーン」だと思ってたんだけど、字幕では「エレイン」になってました。耳で聞くと確かに「エレイン」の方が近いけど、なんかちょっと違和感。

話の筋もなんとなくは知ってたけど、「主人公が花嫁を教会から奪っていく」というラストシーンから、なんだかものすごく純愛映画だと思い込んでいた。けどとんでもない内容だった。

ベンジャミンは成績優秀だけど女性にはさっぱり疎くて、なんか勢いでミセス・ロビンソンと関係を持ってしまう。ベンジャミン、20歳の設定なんだけど、この時ダスティン・ホフマンはすでに30歳。全然初々しくない(笑)。元々この役はロバート・レッドフォードにオファーがあったんだけど、「僕が女性を知らない男に見えますか?」って言って断ったっていう話を聞いて、じゃその話を受けちゃったダスティン・ホフマンって・・・と失笑。

その後ミセス・ロビンソンの娘のエレインと無理やりデートさせられたベンは、次第にエレインに惹かれていく。次第にって言ったって、1回デートしただけだからね。そして母親と関係を持っていたことがエレインにバレてしまう。

そりゃー気持ち悪いでしょう、自分の母親とできてた男なんて。エレインはベンを避けまくる。ベンはエレインを追いかけまくる。なんなのこのストーカーっぷり・・・・本気で鳥肌が立ちました。しかも勝手に「僕はエレインと結婚する」とか、自分の両親に宣言しちゃってるし。

どういうわけだかエレインもエレインで、ベンが気になってしょうがない。そんな二人に気づいたミセス・ロビンソンは、エレインを他の男と結婚させてしまう。

で、教会のシーンとなるわけです。

ミセス・ロビンソンは、ベンがエレインと結婚できないとわかれば、自分のところに戻ってくるとでも思ったのだろうか。自分も不倫がバレちゃって旦那と離婚することになるし。もうなにがなんだか。

ベンは結婚式を挙げているエレインを無理やりかっさらい、そこに通りかかったバスに二人で乗り込む。突然の花嫁の登場にびっくりする周りの乗客。最後部の座席に座り、微笑みあうベンとエレイン。しかし次第に二人の顔は曇っていき、不安そうな顔を浮かべたまま、映画は終わります。これ、監督がわざとカットをかけるのを遅らせたため、「いつカットがかかるのか?」と本当に不安げな二人の表情が撮れたらしいです。微笑みあったまま終わるのと、物憂げに終わるのとじゃ、観客が想像する二人の未来に大きな違いが出てくる。演出ってすごいなと、改めて思いました。

ということで、☆3.5。
あのベンの粘着質、どうにも許容できません。これが青春バイブル映画だなんて、わたしは言わせないぜ。

午前十時の映画祭

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