LIFE！／ライフ

『LIFE!』

あらすじ

雑誌「LIFE」の写真管理部で働くウォルター・ミティ（ベン・スティラー）は、思いを寄せる女性と会話もできない臆病者。唯一の特技は妄想することだった。ある日、「LIFE」表紙に使用する写真のネガが見当たらない気付いたウォルターはカメラマンを捜す旅へ出る。ニューヨークからグリーンランド、アイスランド、ヒマラヤへと奇想天外な旅がウォルターの人生を変えていく。

原題は「The Secret Life Oｆ Walter Mitty（ウォルター・ミティの隠された人生）」。”Secret”をどう捉えるか難しいところですが・・・。秘密？内緒？内緒がいいかも。「内緒の生活」とか？？（笑）

これねー、予告編はものすごく面白そうな映画に思えたんだよねー・・・。途中から退屈で仕方なかったです。

主人公のウォルターは冴えない中年男で、結婚もしてないし彼女もいないし、好きな人に声すらもかけられないような人。日々妄想の世界に逃げ込んでばかりで、出会い系サイトに登録してみるもののそれすらもうまくいかない有り様。

このウォルターの妄想っていうのがけっこう面白くて、現実じゃありえないような局面に勝手に際しちゃって、スピーディーな映像でみせたりするところはすごいなーって素直に思った。

それがですね、返ってそんなシーンがあったばっかりに、観てる側が今度は妄想と現実の区別がつきづらくなっちゃう。たった1枚のネガを手に入れるために、ジュラルミンケース1個持ってグリーンランドに行くわけないでしょ、って思ってると実はほんとに飛行機に乗って飛び立っちゃってて、「えっ、それって現実だったの!?」って、わけわかんなくなっちゃった。それからすべての出来事がありえないことばっかりで、いっそのこと全部妄想だったらよかったのに、みたいな感じ。

出てくる景色はとてもきれいで、でもそれも「ベン・スティラーが行ってみたかっただけなんだろうな、ここ」っていう邪推しかできなくて（笑）。今思い返しても、面白かった要素が浮かばないんだよなー・・・・。観てから時間が経ち過ぎちゃったのかな。

この映画の日本語吹替え版をナイナイの岡村さんがやってるんだけど、だんだんベン・スティラーの顔が岡村さんに見えてきて「もしかしたら吹替えで観た方が面白かったのかなー」ってぼんやり思ったりもした。いざ公開されてみたら、吹替え版の評価は散々でした（笑）。ベン・スティラーが関西弁はないやろ、と。わたしは観てないからわかんないけど、そもそも吹替え版に声優（まして役者じゃない）じゃない人を使うのは好きではない。たまにヒットする人ももちろんいるけど、そういう人って顔が似てるとかじゃなく、製作側がちゃんと厳選してるはず。今回の岡村さん起用の決め手はなんだったんでしょうね。

あと、ショーン・ペンがものすごく老けてた（笑）。役作り？