すごい映画を観てしまいました。
今年一番の衝撃でした。

「闇の子供たち」

すごいです。とにかくすごい。
単館上映かと思ってたら、意外にもうちの地元でかかってました。

ロケ地のタイでは、あまりの衝撃に上映中止だそうです。

『闇の子供たち』

あらすじ

日本新聞社のバンコク支局駐在の南部（江口洋介）は、東京本社からタイの臓器密売の調査を依頼される。
同じころ、恵子（宮崎あおい）はボランティアとしてバンコクの社会福祉センターに到着する。
彼女は所長から、最近顔を見せなくなったスラム街出身の少女の話を聞くが、実は彼女は父親に児童性愛者相手の売春宿に売り飛ばされており…。

端的に行ってしまえば、タイにおける児童買春、臓器売買のお話。
これがもう、ものすごい壮絶で。

家計を助けるために二束三文で売り飛ばされた子供たちは、まるで西洋の昔話に出てくるかのようなオニババのもとで売春させられる。
その売春もいろいろでさ・・・。観ててほんとに辛かった。

子供たちには楽しい時もあったんだよ。
それなのに親のエゴで売り飛ばされて。売るくらいなら最初っから産むなっての。

世の中にはいろんな性癖の人がいて、幼児にしか興味を持てない人のことを「ペドファイル」と呼ぶんだとか。

観ていて、本気で気持ち悪くなって、何度も劇場から出ようかと思った。

子供たちをそういう場所に売り飛ばす親も親だけど、そういう子供たちを買うヤツが
一番悪い。それって、欧米人だったり日本人だったりするわけよ。

そして、エイズにかかってしまった子供は、ゴミ袋に入れられてゴミ収集車にポイ。

まだ生きてるのに。っていうか、人間だよ？
なに考えてんだよあんたたち。

子供の臓器売買の話もあるんだけど、これって、実は脳死じゃなくて、生きたまんま麻酔かけて心臓取り出してるの。ありえない。
そして自分の子供にその心臓を移植させようとする日本人夫婦。

彼らを傲慢と呼ぶかどうかは、人それぞれ。
だって、彼らだって自分の子供の命を助けるのに必死だから。

それにしても、あのうさんくさいボランティアめー！
あたしは最初っからおまえが怪しいってわかってたぞーーーー！！！！

南部が与田（妻夫木聡）に言った、「ここは日本から20cm、地図でたった20センチのところだ」っていうセリフが、印象的でした。

そして衝撃のラスト。あの鏡が目から焼きついて離れません。
なんとも言えぬ後味の悪さが残りました・・・。

タイ＝リゾートのイメージだったけど、あのバンコクの高層ビル群のすぐそばにはスラム街があって、こういうことが日常的に行われているんだよね。
siroccoで地中海料理食べてる場合じゃないよ、あたし。

ということで、久々の☆5つ。
ぜひ、ぜひぜひ観に行ってほしい。

でもデートでは行かないでね。