『美女と野獣』
あらすじ
美しいが傲慢だった王子が魔女の呪いによって醜い野獣に変えられてしまう。呪いを解くためには、魔女が残したバラの花びらがすべて散る前に、誰かと心から愛し合わなければならなかった。以来、王子は城に籠り、絶望の中で心を閉ざして時を過ごしていた。一方、田舎の小さな村で父モーリスと暮らす美しい女性ベル(エマ・ワトソン)。読書家で進歩的な考えを持ち、広い世界を見たいと願う彼女は、周囲から変わり者と見られてしまう。そんなある日、モーリスが森で遭難し、迷い込んだ城で野獣に捕らえられてしまう。モーリスを探して城までやってきたベルは、野獣の姿におののきながらも、父の身代わりとなり城に留まることを決意する。そんなベルを、呪いで家財道具に変えられてしまった城の住人たちが優しくもてなすのだったが…。
言わずと知れたディズニーアニメの実写版。あのアニメを今の技術で再制作したらこんな感じになるんじゃないかしら、っていうクオリティ。素晴らしい。
ストーリーはもう説明するまでもないですね。ベルからの真実の愛を手に入れた野獣は無事人間の姿に戻りましたとさ。おしまい。すごいはしょり方(笑)。
この映画、何が素晴らしいのかなんかもうよくわかんないんですけど、とにかく勝手に涙が溢れてきました。野獣が意を決してベルをダンスに誘い、鮮やかな黄色いドレスを纏ったベルがボールルームの階段を降りてきただけで号泣。まだ踊ってないのに(笑)。
3Dで観てたからメガネが曇ってしょうがなかった。こういうドレスを着て踊るのって、女性なら一度は夢見たことあるのではないでしょうか?(わたしはある!ヴィーナー・オーパンバルに出てみたかった!←超野望)
人は美しいものを目にすると勝手に泣けてくるのですよ。これは『塔の上のラプンツェル』を観た時にも思いました。
あとは声優陣の歌。エマ・ワトソンは歌うイメージがあんまりなくて、確かに朗々と歌い上げるようなうまさじゃないんだけど、ベルの可憐な雰囲気はよく出てたと思う。
それからいちいちめんどくさい男・ガストン(ルーク・エヴァンス)がめっちゃ歌うま!びっくりした。
ガストンはベルにベタぼれで絶対嫁にできると思ってるんだけど、その自信はいったいどこから来るのさ。
それなのに手下のル・フウとちょっとBLっぽい展開になったりもするんだぜ・・・。
そして燭台にされてしまったルミエール(ユアン・マクレガー)の「Be Our Guest」は歌のうまさはもちろん3Dで観るとホントに楽しいです。ディズニーランドの「フィルハーマジック」のニオイが出てこないバージョンみたいな感じで。ベルと野獣が踊っている時にポット夫人(エマ・トンプソン)が歌う「Beauty and the Beast」も涙腺を刺激する響き。
アニメ版の野獣って人間に戻った時ひどくがっかりする容姿ですが、こちらの野獣は人間に戻ってもイケメンでした。っていうか野獣の時からイケメンなんだよね。人間に戻らなくていい、野獣のままでいいからわたしと結婚してくださいと思いました(照)。
子供向けというよりは大人の女性向けな『美女と野獣』でした。
ということで、
舞台がフランスなのでちょっと『レ・ミゼラブル』っぽさも感じましたね。