ブリッジ・オブ・スパイ

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ブリッジ・オブ・スパイ
『ブリッジ・オブ・スパイ』

あらすじ

米ソ冷戦下の1957年、ニューヨーク。ルドルフ・アベル(マーク・ライランス)という男がスパイ容疑で逮捕される。国選弁護人として彼の弁護を引き受けたのは、保険を専門に扱う弁護士ジェームズ・ドノヴァン(トム・ハンクス)。ソ連のスパイを弁護したことでアメリカ国民の非難を一身に浴びるドノヴァンだったが、弁護士としての職責をまっとうし、死刑を回避することに成功する。5年後、アメリカの偵察機がソ連領空で撃墜され、アメリカ人パイロットのパワーズ(オースティン・ストウェル)がスパイとして拘束されてしまう。アメリカ政府はパワーズを救い出すためにアベルとの交換を計画、その大事な交渉役として白羽の矢を立てたのは、軍人でも政治家でもない一民間人のドノヴァンだった。交渉場所は、まさに壁が築かれようとしていた敵地の東ベルリン。身の安全は誰にも保証してもらえない極秘任務に戸惑いつつも、腹をくくって危険な交渉へと臨むドノヴァンだったが…。

ブリッジ・オブ・スパイ

スティーブン・スピルバーグ×トム・ハンクス。面白くないわけがないでしょそんなの。

話の内容はかなりヘビーです。米ソ冷戦時代の実話が元になっているし。でも『シンドラーのリスト』ほどは観ていて辛くはない。

米ソ冷戦時代ってあんまりピンとこないけど、米国内では本当に戦争が起きるんじゃないかと思われるほどひっ迫した状況だったみたいです。そんな中でお互いのスパイの交換をしようっていうんだから、どんな腹の探り合いなんだ。怖い。

ドノヴァンは保険専門の弁護士だったのに、事務所の所長の鶴の一声でまったく畑違いのスパイの国選弁護人にされてしまう。米国内で逮捕されたソ連人スパイのアベルと接見を繰り返すうち、二人の間には友情のような奇妙な感情が芽生え始める。ドノヴァンは仕事だからという理由はもちろん、個人的にもアベルを守りたいと思うようになり、裁判の末アベルの死刑回避を獲得する。

ブリッジ・オブ・スパイ
でも、言ってみればドノヴァンはこの状況下で敵国のスパイの味方をしたわけで、非国民と思われても仕方がない。家に銃弾を撃ち込まれたりして、けっこう本気で身の危険にもさらされる。

ブリッジ・オブ・スパイ
それから5年後、今度はソ連国内でアメリカ側のスパイが拘束され、解放の条件として服役中のアベルと交換することが秘密裏に決定。その交渉役にまたしてもドノヴァンが選ばれてしまう。もう、せっかく静かに暮らしていたのに。

しかも今回のミッションは公にはできず、したがってドノヴァンは1人で敵の陣内に乗り込んでいかなければならなかった。交渉場所はまさに壁が築かれようとしている東ベルリン。身の安全すら保障してもらえない中、ドノヴァンは家族にも秘密で危険な交渉へと挑みます。

ベルリンの壁が建設されていく様子も映像になっているんだけど、本当にあっという間に西と東に分けられちゃって、ちょっと所用で東側にいただけなのにもう西側に戻れなくなっちゃったりしているのがびっくり。そんなことをやらかして捕まってしまったアメリカ民間人も1人・・・。

ドノヴァンはそのやらかしてしまったアメリカ人学生も一緒に助けたいというんだけど、政府はそんなの放っておけ、取り戻すのはスパイ1人で十分だという。でもそんなの人道的にドノヴァンは許せないわけ。だから1人で勝手に交渉し始めちゃったりする。けっこう度胸あるわこの人。

たかが壁1枚を挟んで、西と東では全く違う生活が営まれてる。その境界線を一歩でも犯そうものなら、容赦ない死が待っている。

ブリッジ・オブ・スパイ
つい60年くらい前の話なんだよねえ。

スパイの交換が行われるのは、東ベルリンのグリーニッケ橋。タイトルの「ブリッジ・オブ・スパイ」はこの橋のことを指しています。果たしてソ連側は本当に交渉に応じるのか、無事にスパイの交換は行われるのか、行われたとしてその後のアベルのソ連国内での扱いはどうなるのか。橋の上で待つドノヴァンは気が気ではありません。そしてその後のアベルを暗示するかのようなシーン。観ていてすごく切なくなりました。

でもねー、映画自体の終わり方はとってもほっこり。スピルバーグらしいのか、トム・ハンクスらしいのか。ちょっと救われました。

ということで、/5
歴史はちゃんと勉強しておいた方がいいね。

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