『シャレード』
あらすじ
友人とのスキー旅行の途中でレジーナ(オードリー・ヘップバーン)は離婚を決意。だが、帰宅した彼女を待っていたのは夫の死であった。さらに、大使館で情報局長バーソロミュー(ウォルター・マッソー)から、夫が戦時中に軍資金25万ドルを3人の男たちと横領した挙句、仲間を裏切り1人だけ抜け駆けしていた事実を聞かされる。たちまちレジーナは3人から脅迫を受けるはめに。そこで、スキー旅行で心惹かれたピーター(ケイリー・グラント)に助けを請うが、彼もまた3人と顔見知りのようで……。
オードリー・ヘプバーンがとにかくかわいい「シャレード」を観ました@午前十時の映画祭。
朝10、久しぶりだわ。
以下、ネタバレあり。
1963年の映画です。この時オードリー34歳。もう美しさの絶頂なんじゃないかしら。そりゃ一番ため息が出るのは「ローマの休日」ですけれども(スクリーンに映ったとたん、「ほぉっ・・・」となる)。監督は「雨に唄えば」などのミュージカル映画の巨匠スタンリー・ドーネンです。
今の時代から見れば、そりゃもうなんていうか陳腐に見えてしまいます、すべてが。男二人が殴り合うシーンですら、「おいおい、MI4だったら爆弾で吹っ飛んでるよそこ」と思わずにはいられない。だけど!いいんですそれで。それがオードリーが生きていた時代なんですから。
オードリーはほんとにいるだけでいいとでもいいましょうか、全てにおいて愛くるしい。こまっしゃくれで、適度に小悪魔で、でも放っておけない、世の中の男はみんなああいうのが好きなんじゃないの?と意味不明な嫉妬心まで抱かせるオードリー。うう、オードリーになりたい、わたし。
レジーナはずっと夫にだまされ続けていて(名前さえも)、彼の死後どんどん明らかになる事実を知るんだけど、もともと離婚する気だったからかあんまりショックを受けてない。25万ドルを隠し持ってるんじゃないかと疑う3人組の男に襲われても、機転を利かせてすり抜けたりする、意外としたたかな奥様でした。
父娘ほど歳の離れたピーターに惹かれていくものの、やがてピーターすらも怪しいと感じたレジーナはひたすら逃げる。逃げて逃げて逃げまくってたどり着いた場所にいたのは、実は本当の黒幕だったバーソロミューだった。って、最初っからどうみてもバーソロミューが怪しいっての(笑)。
で、ピーターと二人でバーソロミューをやっつけたレジーナは、帰りのタクシーの中でピーターに
「あなたのせいで走り回って足が疲れちゃったわ」
とか言って、靴脱いでピーターに足をマッサージさせるんですよ!すごい!そんなことできるのはあなただけ!!!!どこの男性が、ストッキング履いてパンプスで走り回った足なんかマッサージしたいものか・・・・。っていうかこっちが頼みたくないよそんなこと(爆)。
あと、劇中の衣装はジバンシイだそうです。それもまたかわいいんだよな。あのカラシ色のコート、欲しい。
ということで、☆4つ。
25万ドルがどこにあったか、っていうのは、映画を観て確認してみてください。なるほど、と思います。
午前十時の映画祭