FLOWERS

スポンサーリンク

「FLOWERS」の試写に行ってきました。豪華女優陣の競演で話題の、アレです。

FLOWERS

『FLOWERS』

あらすじ

昭和11年、進歩的な考え方の凛(蒼井優)は、親同士が決めた結婚に悩み続け、式当日に花嫁姿のまま家を飛び出してしまう。
やがて、昭和30年代。凛は3人の娘、薫(竹内結子)、翠(田中麗奈)、慧(仲間由紀恵)を授かっていた。
娘たちもまた、高度経済成長を遂げる時代を懸命に生きていく。

FLOWERS

以下、ネタバレあり。

話は大きく分けて、凛の時代、薫・翠・慧の時代、奏・桂の時代の3つ。
それぞれが前後して同時進行的に話が進んでいくので、ちょっと説明しづらいのだけど。
一応年代を追ってみることにします。

まずは凛から(1936年)。
親が勝手に決めた結婚式当日、白無垢姿で家を飛び出してしまう。
当時としては珍しく女学校に通っていたため、たぶん考え方が進んでいたんだろうね。
一度も会ったことのない許婚だし、「私が決めた結婚じゃない」、と父に反論して怒鳴られて、そのまま飛び出して行っちゃう。

FLOWERS

そう、結婚式をすっぽかしたと思われる凛さん、その後なぜか3人の子持ちになっているのです。
えっ、そのまま上京して夜の仕事でもして稼いだのかしら、とか、逃げ出したときにお財布持ってたのかしら、とか、どーでもいいことばかり頭に浮かんでしまった。

その凛の長女、薫(1964年)。
大学教授である夫(大沢たかお)と結婚し、幸せな生活を送っている、ように装っている。
実はだんなさん、交通事故で死んでしまっているのだ。
そんな事実を受け入れられない彼女は、新婚旅行の旅程を一人で辿ってみたりする。

FLOWERS

私、竹内結子は泣き顔がいいと勝手に思ってる。っていうか、泣く演技がうまい。
一番のオススメは、ドラマ「プライド」で、夏川さんが単身赴任から帰ってきたシーンです(マニアック・・・)。

凛の次女、翠(1969年)。
当時としては珍しい、出版社で働くバリバリのキャリアウーマン。
恋人?(河本準一)からプロポーズされるも、仕事をやめて家庭に入れと言われて憤慨する。

FLOWERS
三女、慧(さと・1977年)。
夫(井ノ原快彦)と娘の3人家族。そこに第二子を妊娠していることがわかる。
もともと体の弱い慧は、医師からも夫からも産むのを諦めるよう言われるが、長女を産むときも大丈夫だったと言い張り、「もしこの子を産まなかったら、私はこの先一生笑えない」と産むことを決意。結局命を落としてしまう。

FLOWERS

髪型のせいなのかなんなのか、この仲間由紀恵、中森明菜に見えるんですが・・・。

時代は2009年、慧の長女、奏(かな・鈴木京香・2009年)。
幼少期からピアノが上手で、ピアニストを目指していたが挫折。
今は譜面めくりという、たぶん屈辱的に思っている仕事をしている。
さらにお腹の中には別れた恋人の子供がいて、シングルマザーになろうか迷っている。

FLOWERS

慧の次女、佳(けい・広末涼子・2009年)。
自分のせいで母親が死んでしまったことに対し、「自分は生まれてこなければよかった」と幼い頃は悩んでいたが、母親の分まで生きていこうと決意し、明るく天真爛漫に育っているところが奏とは対照的。
現在は夫と子供の3人で暮らしている。

FLOWERS
話は凛の葬式に集まった奏と佳からスタート。
そんな二人の父親(つまり慧のだんな)が平田満なんだけど、どう考えても京香サマと親子って無理あるでしょ!
夫婦でもいけそうな年齢差じゃないですか。そればっかり気になっちゃったよ。
平田さんの若い頃がイノッチなんだけど、「あー、イノッチ年取ったらこうなるんだろうなー」っていうのがわかった(笑)。

それぞれの女優にきちんとスポットが当たっていて、バランスよくできていたんじゃないかと思います。
若干、京香サマに重きを置かれているような感じもしますが、キャリア的に仕方ないよね。

翠がポロポロ泣くシーンがあって、マスカラがどんどん落ちて真っ黒になっちゃうんだけど、1969年ってきっとそんなマスカラしかなかったんだろうなーとか、いろんな意味で時代を感じ取れる場面がありました。

ところどころに意味なくカットインしてくる椿の花、「あぁっ!これって『TSUBAKI』じゃん!」と、否が応でも思い出してしまう。
あれっていらなかったんじゃない?

気になる凛さんの結婚相手ですが、最後の最後、ちゃんと許婚の元に帰るんですねー。
いざお相手のお家に行ってみたら、許婚、意外とかっこいい。だって百恵ちゃんの次男(三浦貴大)だもん(笑)。
凛さんもまんざらでもない様子で、ニコニコしちゃってました。

この許婚の名前が「わびすけ」さんって言いまして、変な名前だなーと思っていたら、上映後隣りの女性二人組が、「『わびすけ』って、椿の別名なんだよね」と話しているのを小耳に挟み、すげぇTSUBAKIトリビア!と、思わずその人にお礼言おうかと思ったくらいスッキリしました。

どうしても解せなかったのが、ラストに流れるオリビア・ニュートン=ジョン。なぜオリビア?
そこもドリカムじゃダメだったのか?「Have You Never Been Mellow ~ ♪」とか言われましても・・・・・・・・・・・・。
一気に現実に戻された感があって、私は好きじゃなかった。
そのオリビアに乗せて、主人公たちの姿が流れます。CMでもちょろっとやってたりするね(でもあれはドリカム)。
奏は無事に子供を出産し、シングルマザーとして生きています。

ってことで、☆3.5。
エンドロール、ある写真で大爆笑が起こりました。それは観てのお楽しみ。

にほんブログ村 映画ブログ 新作映画・試写会へ

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


FXを学ぶ