舟を編む

スポンサーリンク

舟を編む
『舟を編む』

あらすじ

玄武書房に勤務する馬締(まじめ)光也(松田龍平)は職場の営業部では変人扱いされていたが、言葉に対する並外れた感性を見込まれ辞書編集部に配属される。新しい辞書「大渡海(だいとかい)」の編さんに従事するのは、現代語に強いチャラ男・西岡正志(オダギリジョー)など個性の強いメンツばかり。仲間と共に20数万語に及ぶ言葉の海と格闘するある日、馬締は下宿の大家の孫娘・林香具矢(宮崎あおい)に一目ぼれし・・・。

舟を編む

予告編を観てずっと気になっていた「舟を編む」を観ました。


辞書という、言葉をいっぱい載せた「舟」を編集する=「編む」人たちのお話です。

1冊の辞書を作るのに何十年もかかっているなんて知らなかった。その間にたくさん新しい言葉も生まれるし、使われなくなっていく言葉もある。それを全て精査して作り上げていくって、並みの仕事じゃない。すごい。

朴とつとしたマジメくんもいいんだけど、なによりオダギリジョーが非常にいいです。ハマり役。いい加減でチャラいけど、やるときゃやるぜ!っていう、例えるならジャック・スパロウみたいな人です(微妙)。

舟を編む

基本的に邦画はあまり観ませんが、こういう映画は好きだなぁ。小粒だけど話の筋がしっかりしていて、決して勢いとかで持っていこうとしない映画(反対語:勢いだけで持っていった映画)。

本ばっかり読んでる人って、子供の頃からいた。教室の席にずっと座って本を読んでいる人。毎日図書室に通っている人。大人になってからも、電車の中で読む人、映画が始まるまでの時間つぶしに読む人。いっぱいいる。わたしは国語の教科書をまるまる暗記してしまうような子供だったのに、いつからかあまり読まなくなった。読む時間がない、を、最大の言い訳にして。そうじゃない。本を読む時間は作るものなんだ。決して活字から離れたいわけじゃない。

尋常じゃないほどの数の本を読んでいるマジメくんは、たくさん素敵な言葉を知っている。だけどそれを人に伝える方法を知らない。気持ちとして口に出すことができない。それってすごくもったいない。もちろん本を読んで得た言葉は自分自身の言葉ではないけれど、それだけたくさんの言葉を知っているのなら、いいとこ取りしてもっと素敵な文章にできると思うんだよね。知りすぎているが故に、使い方を間違えてしまう人もいることはいるけど。

ということで、☆4つ。
本が好きな人はぜひ観に行ってみてください。マジメくんのラブレター、面白いです。

にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ

ここからはグチです。
この映画とは全然関係ないので、興味ない人はスルーしてください。

これ、とても静かな作品なんです。派手なBGMもないし、何かが爆破されるわけでも銃声が飛び交うわけでもない。なのに、時折座席まで振動するほどの「どぉーん」っていう音が聞こえてきた。何回も。え、なにこれ、演出?んなわけないじゃん。なんなのこの音。同じ時間、1つ下の階の劇場では「シュガー・ラッシュ」が上映されていました。

まさか、まさかとは思いますが、その音が上まで響いている、とか?

万が一、仮にもそうだとしたら、致命的な設計ミスだと思うんですよね。そうじゃないと願いたい。じゃなんの音?

そしてそんな静かな作品で、大声でしゃべりまくる中年夫婦。わたし、この人たちに何回か遭遇してしまったことがあります(この時も)。どうして黙って観ていられないんだろう。家でDVD観てる気分で映画館にいられても困る。全然面白くないところでわざとらしく大声で笑うし、みんなが笑っているところでは笑い損ねちゃって、慌ててさらに大声で笑ったりするし。「あれはこうなるんじゃないか」みたいな見当はずれな予測立てるし。エンドロールで「加藤剛なんて出てたっけ?」とか言い放ちやがって。準主役だよ、バカ。

なんでほかの客があんたたちの寸評を聞きながら観なくちゃいけないんだよ。あれだけしゃべってたら、自分たちだって絶対頭に入って来ないと思うんだけど。あんたたち以外は誰もしゃべってないってことに、どうして気がつかないのかな。昔はそれでもよかったのかもしれないけど、今は時代が違うんだよ。上映前に「話し声は迷惑になる」ってアナウンスしてるの、知らないのかな。っていうか、いっつもそのアナウンスが終わってから劇場入って来るんだけど、このバカ夫婦。

笑うなって言ってるわけじゃない。わたしだって面白い映画なら声出して笑うし。だけど、例えば観ていてよくわからないシーンがあったとして、観ている間は自分で考えて、観終わってから「あれってどういうことだったんだろう」って確認すればいいじゃん。わたし、もし誰かとデートで映画を観に行って、その人がお構いなくしゃべるような人だったらとりあえずつまみ出してもう二度と会わないと思う(笑)。

すごく素敵な映画を観ていたのに、これらのことばかりが思い返される。本当にあの映画館は、マナーの悪い客が多い。場所柄ですかね。おしゃれな街じゃないし。その程度のレベルの客しか集まってこないってことですよね。わたしも含めてですが。

本当に行くたびに嫌な思いをしているので、毎回それについても書こうと思ってます。別にその映画館の人の目に触れるわけではないですが、自分のうっぷん晴らしです。吐き出すことで多少気が休まるので、どうかお許しを。

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


FXを学ぶ