『ゴッドファーザー PART II』
あらすじ
コルレオーネ・ファミリーのドン、マイケル(アル・パチーノ)は、本拠地をラスヴェガス近郊に移した。そんなマイケルの脳裏に、父ヴィトーの偉大な足跡が思い出される。シチリア島で育った若き日のヴィトー(ロバート・デ・ニーロ)は、父母と兄をマフィアに殺され、命からがらアメリカへと渡った。やがて彼は、ニューヨークのイタリア系移民の街で職を転々としながら人望を集めていく。そして街をあげてのお祭りの日。彼は街を仕切る悪徳マフィアのボス・ファヌッチの殺害を決行する。
「ゴッドファーザー PART II」を観ました@午前十時の映画祭。もうマーロン・ブランドは出てこないのね・・・。
以下、ネタバレあり。
前作「ゴッドファーザー」に続き、1974年のアカデミー賞で作品賞などを受賞しています。作品賞を受賞した映画の続篇がさらに作品賞を得たのは、後にも先にも『ゴッドファーザー』だけ。すごい。
現在のマイケルと、若き日のマイケルの父・ヴィトーとのふたつの時間軸で物語は進んでいきます。いきなり話が過去に行ったり現在に戻ってきたりするんだけど、あんまり混乱することはなかったかな。時代が違うので、アル・パチーノとロバート・デ・ニーロが同じ場面に映ることはないです。
途中でインターミッションが入るほど長い(201分)この映画、珍しく一睡もしなかった(笑)。
ヴィトーには幼い頃にマフィアに家族を殺されたっていう悲しい過去があって、自身も命を狙われていたんだけど、やさしい近所の人の力でなんとかアメリカに脱出する(だけど着いたとたん天然痘で3ヶ月間隔離される)。大人になり、結婚もしてまともな生活を送っていたのに、あるきっかけでちょっと危ない道へ足を踏み入れて行く。それが積もり積もって、いつのまにやらヴィトーもマフィアに。なぜだ。マフィアに家族を殺されたくせに。
最後は家族を殺したマフィアに復讐するため、シチリア島に帰るんだよね。そしてそのマフィアをバッサリ。血は血でしか拭えないのか。そうだよなー。目の前で家族を殺されたら、そうしたいと思うのが自然なのかも。
マイケルはマイケルで、やっぱりマフィアのドンなんてなりたくなかったはずなのに、もうすごい貫禄付いちゃってる。奥さんにも「もうすぐマフィアなんて辞める」とか言っておきながら、二人して命を狙われちゃったりして。耐え切れなくなった奥さんは子供を置いて家を出てしまう。それでもやっぱり、ドンを辞められないマイケル。
んー、本当にこういう人たちっているのかねー。日本のそういう筋の人たちとは同じではないのかな。わたしは絶対巻き込まれたくない世界だわ。
余談ですが、前作でヴィトーを演じていたマーロン・ブランドは、マイケル・ジャクソンの「You Rock My World」というショートフィルムにマフィアのドン役として出演しています。あの頃はもうカリスマ性もなくなっててほとんど役者もやってなかったはずだけど、「マイケルのお友達」枠で出ています(笑)。
ということで、☆4つ。
PART IIIはいつ観られるのでしょうか。