モネ・ゲーム

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モネ・ゲーム
『モネ・ゲーム』

あらすじ

美術学芸員のハリー(コリン・ファース)はモネの名画のニセモノを使った詐欺を思いつく。相棒PJ(キャメロン・ディアス)が絵画の所有者に成り済まし、ハリーは本物と見まがうような贋作を用意して標的の億万長者シャバンダー(アラン・リックマン)に近づく。しかし超天然のPJが次々と騒動を巻き起こし、シャバンダーが別の絵画鑑定士を呼んだことで、成功間違いなしのはずの計画は予期せぬ方向に・・・。

モネ・ゲーム

予告編じゃなんだかすごく面白そうに見えた「モネ・ゲーム」。正直観てる途中から後悔しました。

以下、ネタバレあり。

要は個人的に恨みがある雇い主に対して贋作を売りつけて、一儲けしようといううだつの上がらない男の話。そこに贋作を描かせたら天下一品の元少佐と、モネを所有している(はずの)人と同じ苗字のカウガールが絡んでる。カウガールのPJをモネの所有者だとしてシャバンダーを騙して、贋作を高く売りつけようっていう魂胆。

途中まではうまくいきそうなんだけど、なにせハリーの妄想癖がひどく、うまくいった時のことしか考えてなかった。だから予想と違う方向に進みだしたとたん、なにもかもがなし崩しの状態になっていく。

・・・・なっていってると思ってたんだけど、実はそれもすべてハリーが仕組んだこと、だったみたい。そもそもシャバンダーからお金を巻き上げようなんて思ってなかったんだな、ハリーはきっと。

この映画、原題を「GAMBIT」といいます。意味は「(交渉・会話などで、先まで計算したうえでの)手初め、切り出し」とな。これを知ってるのと知らないのとじゃ、だいぶ見方が変わるかも。

話の筋としては、まぁまぁ適度に面白いんですが、途中からかなり嫌気がさしました。シャバンダーに取引を持ちかける日本のテレビ会社の人たちが出てくるのですが、この描写がひどすぎる。明らかに「NOと言わない日本人」を誇張していて、ものすごくバカっぽい英語をしゃべるし、「ペコペコ日本人作戦だ」みたいな感じでペコペコ頭を下げまくるし。おまけに「コンニチハチャンネル(だったかな)から来たチャックでーす」とか自己紹介してて、日本人でチャックとか名乗るヤツいねーよ、と心の中であきれ返ってました。

イギリスから見た日本人って、未だにあんな感じなの?すごく情けなくなったよ。パーティーに呼ばれれば、「タダだからいっぱい食べまくろう」とか言ってお皿にてんこ盛りに料理取ってくるし。生バンドが演奏してたら「カラオケだー!」とか言ってマイク持って歌いだしちゃうし。イギリスに住んでいたことがある身としては、悲しいと同時に腹立たしさも込み上げてきました。どこまでいっても、バカにされてるのね日本人。

で、途中から観る気なくして適当に時間をやり過ごしていたら、なんとまぁどんでん返しでした。あのバカな日本人たち、全部演技だったんですー!バカっぽく見せかけてシャバンダーを油断させておいて、積年の恨みを晴らす、恐るべし日本人(笑)。どういうトリックかは伏せますが、ハリーと日本人たちは最初っからグルだったのです。PJもただ利用されただけ。同じ苗字の人なら誰でもよかったんだな。

ハリー役のコリン・ファースは、「英国王のスピーチ」で英国王ジョージ6世だった人。今回はただのおっさんでした。シャバンダー役のアラン・リックマンは、言わずと知れたハリー・ポッターシリーズのスネイプ先生。この人もともとの顔が悪役向きだけど、こういうバカっぽい役もなかなかハマります。キャメロン・ディアスは、かわいいけど老けた。顔のシワはごまかせないよね・・・。

モネ・ゲーム

あと、サヴォイホテルのフロントでのやりとり、かなり下ネタ入っててイギリスでは爆笑をさらったかと思いますが、日本じゃシーーーーーンとしてたよ。あれは翻訳ミスか、直訳できないわけでもあったのか。

ライオンのシーンも意味わからない。またハリーの妄想かと思っちゃったよ。

モネ・ゲーム
ということで、☆2つ。
観ることをオススメしません。観ないことをオススメします。

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