『GODZILLA』
あらすじ
1999年、日本。
原子力発電所で働くジョー(ブライアン・クランストン)は、突如として発生した異様な振動に危険を感じて運転停止を決意。だが、振動は激しさを増して発電所は崩壊し、一緒に働いていた妻サンドラ(ジュリエット・ビノシュ)を亡くしてしまう。それから15年後、アメリカ軍爆発物処理班の隊員である、ジョーの息子フォード(アーロン・テイラー=ジョンソン)は、日本で暮らす父を訪ねる。原発崩壊事故の原因を調べようと侵入禁止区域に足を踏み入れた二人は、そこで思いも寄らぬ光景を目にする。
ジャパンプレミアにて鑑賞しました。上映前に渡辺謙さんやギャレス・エドワーズ監督が登壇してご挨拶。
この監督、小さい頃から日本映画、特にゴジラ映画が大好きだったそうで、こうやって自分がゴジラの映画を撮って日本にお返しできて本当にうれしいと何度も言ってました。
1998年にもローランド・エメリッヒ監督版ゴジラが公開されてるんだけど、こちらは大コケ。全然ゴジラがゴジラっぽくなくて、往年のファンからはブーイングの嵐だったそうです。わたしは今までのゴジラをまったく観たことがなく、てっきりゴジラと人間が戦うものだと思っていたけどそうじゃないのね。今回の敵は「ムートー」とかいう、足の長い便所コオロギがでっかくなったみたいな、めっちゃ気持ち悪いヤツでした。
序盤は日本のシーンですが、相変わらず描写がおかしくて、今時そんなのないだろみたいな造りの家とか出てきて。んー、監督、日本の映画好きなんでしょ?もうちょっと学ぶことあったんじゃないかなぁ。
ケン・ワタナベ演じる芹沢博士も、何をするでもなくただ破壊しまくるゴジラたちを「見守りましょう」みたいな感じで。なす術がないのかはたまた全部ゴジラ任せなのかなんなのか。そもそもムートーを世界に解き放ったのはこの人ですからね。
おっ、と思ったのは、この芹沢博士がゴジラの名前を口にした時、英語の「ガッジーラ」じゃなくてちゃんと「ゴジラ」と言ったこと。後にも先にも、「ゴジラ」という単語が出てきたのはこの1回きりだったと思います。だから英語ネイティブの人たちがゴジラを呼ぶセリフはなくて、その人たちが「ゴジラ」って発音してたらそれはそれでなんかおかしかったんだろうなーと思うと、この芹沢博士のセリフは日本人の観客にとってはうれしいものでした。
ゴジラ初心者のわたしは、1回観ただけじゃなにがなんだかよくわからなかったので、この後もう1回観に行きました。それはまた別のレビューで。
1つ確信したのは、主人公のフォードを演じていたアーロン・テイラー=ジョンソンがムッキムキのマッチョになっていて、同じく主役で出ていた『キック・アス』の続編は不可能だな、ってこと。だってキック・アスは弱っちいのが売りなんだもん。あんな体になっちゃったらもうダメ。
そうそう、この映画の字幕と吹替の翻訳をされた方とお話したんだけど、ジャパンプレミアに呼ばれなかったそうです。関係者って必ずしもご招待されるわけじゃないのね。逆にわたしが羨ましがられてしまいました(笑)。
ということで、/5
続編も決定したそうで。2018年公開だったかな。