『スティーブ・ジョブズ』
あらすじ
誰からも天才と認められるも、周囲との衝突が絶えないスティーブ・ジョブズ(アシュトン・カッチャー)。既存の組織に所属するのに向いていないと悟った彼は、自分のような友人らと自宅ガレージをオフィスにしてアップルコンピュータ社を設立する。革新的な商品を次々と放ってはヒットさせ、たった4年で株式の上場に成功、IT界の寵児となるジョブズ。しかし、意見の相違がある社員は問答無用で解雇、創立時メンバーを冷遇するなど、独善的な言動を繰り返すように。その果てに、彼は自身の会社から追放されてしまう。
知らない人はいないんじゃないかと思われる人、スティーブ・ジョブズ。彼がどのように成功し、挫折し、這い上がっていったかを描いた物語。
映画はジョブズがiPodの開発を発表するシーンから始まります。アシュトン・カッチャーがものすごくジョブズそっくりで、かなり役作りしたんだろうなーと思った。歩き方とか、確かにジョブズはこんな風に歩いてたよ、っていうのを思い出させる。左右に揺れるような、ふわふわ地に足がついてないような独特の歩き方。
ジョブズは莫大な資金をつぎ込んで新しいマシンを次々開発していくんだけど、わたしは初代iMacに挫折して以来のアンチアップルなので(笑)、いまいちなにがなんだかよくわからない。それでもアップルはガレージから始まったとか、一度アップルから追い出されてるとかっていう話は知ってたので、ストーリーに置いていかれることはなかった。
頭良すぎる人って、きっと周りの人になかなか理解してもらえないんだと思う。頭良すぎるから、自分ではわかってて当たり前のことを周囲が理解してないと、「なんでそんなのもわかんないんだよ」ってどんどん暴走しちゃって、もう自分のやりたいようにやっちゃって挙句の果てに周りから誰もいなくなる。天才ゆえの孤独みたいなものが常にあって、誰を信用すればいいのかわからなくなっちゃって、きっとジョブズは本当はすごく寂しかったんじゃないかなって思った。だからってワンマン経営はよくないが。
今までアップル製品をずっと使ってきた人には、あんなマシンやこんなマシンがいっぱい出てきてテンション上がるかも。わたしはジョブズがビル・ゲイツに怒りの電話をかけたシーンがお気に入りです。「おまえ、うちんとこの製品パクッただろうっ!」って。
そういえば、Facebookを作ったマーク・ザッカーバーグも『ソーシャル・ネットワーク』で映画になってるのに、なんでビル・ゲイツは映画にならないんだろう。なってるのかな。あんまり面白くなさそうだけど。
ということで、☆3つ。
あなたの周りにいるちょっと変わった人は、ひょっとすると実はものすごい天才かもしれません。