<3D>マッドマックス 怒りのデス・ロード

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マッド・マックス 怒りのデス・ロード
マッドマックス 怒りのデス・ロード

あらすじ

資源が底を突き荒廃した世界、愛する者も生きる望みも失い荒野をさまようマックス(トム・ハーディ)は、砂漠を牛耳る敵であるイモータン・ジョー(ヒュー・キース・バーン)の一団に捕らわれ、深い傷を負ってしまう。そんな彼の前に、ジョーの配下の女戦士フュリオサ(シャーリーズ・セロン)、全身白塗りの謎の男、そしてジョーと敵対関係にあるグループが出現。マックスは彼らと手を組み、強大なジョーの勢力に戦いを挑む。

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公開になる前、劇場でさんざん予告編を観てまして、これは絶対わたしの趣味じゃないなと思っていました。いくら大好きなトム・ハーディ―が出ているとはいえ、荒野を車で走ってどっかんどっかんやってる映画なんて、どうみても男性向けだし、こんなもん女性一人で観に行く映画ではないと。

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そしたらワーナーブラザースの試写室で行われた女性限定試写会に呼ばれまして、まあ女性しかいないなら観に行ってもいいかな、くらいの気持ちで行きました。

これね、明らかに予告編の作り方を間違ってたと思います。だって、本編には女性が共感できるポイントがいっぱいあったんだもの。主役はトムハじゃなくて、むしろシャーリーズ・セロンだったんだもの。

時は近未来。核戦争(かな?)で地上は何もかも荒廃し、生きていく上で欠かせない水や燃料を牛耳っている男たちが支配する世界で、女性の地位はものすごく低い。イモータン・ジョーという気持ち悪いおっさんは若いかわいい子たちを「子産み女」として囲ってる。そんな生活に嫌気がさした女戦士のフュリオサは、その子産み女たちを連れて自分が生まれた土地である「緑の地」へと向かうことにする。

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もし女性客を取り込みたいんだったら、予告編でこのあたりをもっと見せておくべきだったんじゃないかと思うのです。汚い男たちが車で砂漠を走ってる映画じゃなくて、虐げられている女たちの反乱の映画なんだと。そしたらわたしの見る目ももっと違うものになっていたはず。

元々はメル・ギブソン主演の『マッドマックス』3部作というものがあって、この作品はその続編、というよりリメイクっぽい感じ。しかも1じゃなくて2のリメイク。だから旧作を観ていないと、マックスの過去とか悲しみとかそいういうのがわからないのね。マックスは元刑事で、なんやかんやあって一匹狼っぽく生きてるんだけど、わたしは旧作を知らないから「マックスってなんなわけ?」と思ってました。時折現れる子供の幻想みたいなのも意味不明だった(たぶん、死んでしまったマックスの子供だと思います)。

監督は旧3部作を撮ったのと同じジョージ・ミラー。今作を撮る前の作品ってなんだか知ってます?『ハッピーフィート』ですよ、ペンギンちゃんの(笑)。『ベイブ』ですよ、ブタちゃんのwwwwwwなんちゅう振り幅の広い監督なんだ。

フュリオサは子産み女5人を連れて、デカいトラックにガソリン満タンに積んで荒野を疾走するわけですが、あっけなくイモータン・ジョーにバレて追跡されます。しかも人食い男爵だの武器将軍だのっていう仲間たちにまで招集をかけて、四方八方からフュリオサたちを包囲する。捕まったら待っているのは死のみ。だから女たちは必死。もう二度とイモータン・ジョーのところになんて戻りたくないのです。

マックスはマックスで、その血液がO型のハイオクだったために「輸血男」として車にくくりつけられて、フュリオサ追跡軍に無理やり連れていかれます。なんで輸血男なのかというと、この辺もなんだかよくわかんないんだけど、イモータン・ジョーのために働く戦士たち(ウォーボーイズと呼ばれている)はどうやら短命で、新しい血液がないと生き長らえないらしいのね(たぶん、違ってたらごめんよ)。O型はどの血液型にも輸血できるし、しかもハイオクとかいう貴重なタイプだったから、輸血男にはうってつけだったわけです。

で、そのマックスから輸血されているのがウォーボーイズの一人、ニュークス。

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白塗りだし誰だかさっぱりわかんなかったんだけど、エンドロールでそれを演じていたのがニコラス・ホルトだと知ってひっくり返りました。あの『ジャックと天空の巨人』のジャックじゃん!『ウォーム・ボディーズ』のゾンビじゃん!彼は新境地を切り開きました。

話が進むにつれ、周りの女性客がドン引きしているのがヒシヒシと伝わってきました(笑)。やっぱりね。そうなるよね。わたしも若干引いてたシーンはある。でもねえ、想像していたよりもストーリーに惹きこまれました。あー、こういう話だったのねーって。トムハは砂まみれのただの汚い奴じゃなかったのね、って。

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今後続編があるのかどうかわからないけど、もしあるならばマックスの過去とかをもっと掘り下げた話にしてほしい。メルギブ版を観ればわかるのかなと思ってdTVで観てみたけど、途中まで観て止めちゃった(笑)。相棒に犬とか連れてるんだよね、確か。余談だけど、そのメルギブの方に出てた犬はオーストラリアの保健所にいてまもなく殺処分されるところだったのを、いい犬いないかなーって探しに来たジョージ・ミラー監督を見た途端ぴったりとくっついてきて、そのままなついちゃって映画に出ることになったらしいです。しかも演技が完璧だったらしい。さすが動物を手なづける天才ジョージ・ミラー、それが『ベイブ』につながったんじゃないかと、友達が申しておりました(笑)。

かなり斜に構えて観に行った映画でしたが、観終わってから数日間、なんかいろいろ思い出しちゃって興奮が止まらなかったのを覚えています。で、結局もう1回観に行きました。それはまた後日。

ということで、★★★★/5
4DXで観られなかったのが一番悔やまれる。

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