ステキな金縛り

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ステキな金縛り
『ステキな金縛り』

あらすじ

失敗が続いて後がない弁護士のエミ(深津絵里)は、ある殺人事件を担当することになる。被告人は犯行が行われたときに自分は金縛りにあっていたので、完ぺきなアリバイがあると自らの身の潔白を主張。エミはそのアリバイを実証するため、被告人の上に一晩中のしかかっていた幽霊の落ち武者、更科六兵衛(西田敏行)を証人として法廷に召喚させるが・・・。

ステキな金縛り

これぞ三谷映画。伏線張られまくりです。しかもこれまでの作品のオマージュも散りばめられている。さすが。

観る前からもうおかしいんだろうなっていうのはわかってる。だって、それが三谷幸喜だもの。いつどこで笑わせてくれるのか、観客も身構えながら観てる。そんな感じ。

「ザ・マジックアワー」ではアドリブが一切禁止だったけど、この映画では解禁されたそうで、西田さんのアドリブ炸裂です。観ててもわかるの、「あ、今のアドリブだな」って。お腹抱えて笑いました。

ステキな金縛り

個人的には、しかばね荘の主人の最後のセリフに悶絶しました。観た人はわかると思うんだけど・・・・。あと阿部寛のタップダンス。ダンス自体じゃなくて、なぜダンスを踊るのかっていうのがもう(笑)。中井貴一の犬と戯れるシーンとか。思い出すとキリがないです。

唯一ひっかかったのが、市村正親演じる陰陽師・阿倍つくつくが出る必要性があったのか、ってところ。ものすごく中途半端に出て、ものすごく中途半端に去って行く。あれ、別に必要なかったと思うんだよね。

そしたら三谷監督がインタビューでこんなこと言ってました。

三谷「皆さん、華があり、力もあるので、もっともっと見たくなる。必然的に一人一人の出番が増えて、シーンも長くなる。でも、編集でカットしなきゃいけない。これが本当に辛いです。」

インタビュアー「今回、特に断腸の思いでカットしたのは、六兵衛を除霊しようとする陰陽師・阿倍つくつく役の市村正親のシーンだったとか。」

三谷「市村さんには本当に申し訳なくて。もともと阿倍つくつくは今の倍くらい活躍するシーンがあったんです。でも、編集してみて、最終的にバランスを考えると、カットするのはそこしかなくて。僕のミスです。そうなると今度は逆に、監督としての自分が、脚本家の自分に
『お前が配分を間違えた。この脚本はどう考えてもきっちり撮れば2時間40分はかかる。お前が最初から2時間弱の脚本を書いていれば、俺は一切カットせずに作れたんだ!』ってね」。

なるほどねー。これを読んで納得しました。中途半端に切られちゃったのね。かといって全出演シーンをばっさり切るわけにもいかず(笑)。監督さんって、大変。

監督も言ってますが、この映画、長いです。142分。邦画で2時間越えって、ちょっとキツいと思うんだよねぇ、わたし。後半若干間延びしてました。もったいない。

そして被告人を演じているのは、KANです。そう、あの「愛は勝つ」のKAN。知らない人も多かったりするの?あんなに流行った曲なのに?????CD持ってるよ、わたし。しかも8cmシングル。「言えずのI LOVE YOU」とか大好きだったよなぁ…( = =) トオイメ

ということで、☆4つ。
今年観た邦画で一番面白かった。それは間違いない。

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