『アデライン、100年目の恋』
あらすじ
サンフランシスコの市立資料館に勤務する29歳のきれいな女性ジェニー(ブレイク・ライヴリー)は、ある年越しパーティーで出会った青年エリス・ジョーンズ(ミキール・ハースマン)と恋に落ちる。彼の両親の結婚記念日に招待されたジェニーが実家を訪ねると、初対面のはずのエリスの父親ウィリアム(ハリソン・フォード)から「アデライン」と呼び掛けられる。それは、ウィリアムが以前真剣に愛した女性の名前で…。
ブレイク・ライヴリーがとにかく美しい映画です。
ジェニーの出生名はアデライン・ボウマン。1908年生まれで21歳で結婚し、娘フレミングをもうけたものの、結婚8年目に夫が死去。
その冬には、今度はアデラインが自動車事故に遭い、川に転落。低体温症で一度は心臓が止まるも、突然の雷に打たれ、奇跡的に息を吹き返す。すると不思議なことに、彼女の肉体は29歳のまま衰えなくなる、という、若干SFが入った映画です。
歳取らないなんてステキ!と思いがちだけど、中年になると当然周囲からも怪しまれるようになります。だっていつまでも29歳の見た目のまんまなんだもの。身の危険を感じ始めたアデラインは、10年ごとに名前と住居を変えるようになり、今は資料館で働くジェニーってことになってます。
そんな彼女の秘密を知るのは、娘のフレミングだけ。そのフレミングもとっくにアデラインの年齢を追い越している。
長く生きてるわけですから、それなりに恋愛もたくさんしてきているアデライン。かつて付き合っていたウィリアムの息子のエリスと恋仲になるとは、どういう因果なのか。
よもやそんなこととは思わずにエリスの実家に行ってみたら、そこには年老いたウィリアムが。「アデライン」と呼びかけられて反応してしまった彼女は、思わず「アデラインは私の母です」とウソをついてしまう。
まあでも、バレますよねー。しかし物理的に考えて何十年も前に愛した女性がそのまんまの姿っていうのは絶対にありえない。だからウィリアムも半信半疑だけど、ふとしたことから決定的証拠をつかんでしまう。
昔『永遠に美しく…』っていう映画がありましたよね。メリル・ストリープとブルース・ウィリスの。あれはいかに老いを回避するかに人生をかけた女性たちの話だったけど、永遠に歳を取らないっていうのも不幸なことだと思うよ。『グリーン・マイル』のラストみたいにね。
10年ごとに身分を変えて拠点を移すなら、いっそのこと顔も変えて思いっきり遠くに行っちゃえばいいのにって思うけど、なんせアデライン、美しいんで(笑)。そりゃあんなきれいな顔、変えたくないわ。娘もいるからそんなに遠くに行きたくないし。だから父子と恋愛しちゃうんだよね、近場過ぎて。
ブレイク・ライヴリーはドラマ『ゴシップ・ガール』でその名の通りブレイクした女優。だけどそのほかに出演作を知らない。あと知ってるのは旦那がライアン・レイノルズ(その旦那の元嫁はスカーレット・ヨハンソン(っていうのは『白い沈黙』にも書きました))。いったいライアン・レイノルズのどこがそんなにいいのかとこの前友達と話し合った結果、「ものすごく優しいんだろう」という結論に至りました(笑)。
果たしてアデラインは元通りの体に戻るのでしょうか。それは観てのお楽しみ。
ということで、/5
アデラインが歳を取ったかどうか確認する方法、わたしには恐怖の存在でしかないものです・・・。