『PAN ～ネバーランド、夢のはじまり～』

あらすじ

ロンドンの児童養護施設で生活している少年ピーター（リーヴァイ・ミラー）は、ある日生き別れた母（アマンダ・セイフライド）が残した手紙を見つける。その後、冷酷な海賊・黒ひげ（ヒュー・ジャックマン）が立ちふさがる異世界ネバーランドにたどり着く。そしてピーターは、若いころのフック船長（ギャレット・ヘドランド）や女戦士タイガー・リリー（ルーニー・マーラ）と出会い…。

ディズニーじゃない会社がピーターパンを作るとこうなっちゃうんですねー、っていう内容だった（笑）。

もうね、途中で飽きました。みんなが知ってるピーターパンがピーターパンになるまでを描いているので、ウェンディとかチクタクワニとかは出てきません。敵もフック船長ではなく黒ひげ（フックさんはむしろ味方）。

孤児院で育ったピーターは、ほかの子供たちと一緒に黒ひげの海賊船にさらわれてネバーランドへと連れて来られる。この海賊船に乗っているシーンなんかは4DXで観たらすっごく楽しいだろうなと思った。

いざネバーランドに着いてみたら、そこには同じようにさらわれてきたと思われる子供や、もしかしたらそこで大人になったの？（ネバーランドなのに？）っていう大人たちが労働者としてわんさかいて、黒ひげにこきつかわれていた。新たにやってきたピーターたちを、黒ひげはなんとニルヴァーナの”Smells Like Teen Spirit”を大合唱してお出迎え・・・。なんで？ねえなんで？この映画の時代設定って第二次世界大戦中で、ニルヴァーナの歌が出たのは1991年ですよ。なんで黒ひげがこの歌知ってるの？？？

と思ってしまってから、なんかものすごくつまらない映画に見えてしまいました・・・。挿入歌に使うんだったら、もっとなんか違うのあったでしょうよ。いくらなんでもひどいんじゃないかと。

ピーターはそんな場所から出ていきたい（わたしも出ていきたい）、ロンドンに帰りたいと思う訳ですが、それを手伝うのが後のフック船長。

最初は仲間だったんですねー、ピーターパンとフック船長は。これは知らなかった。っていうかほんとにそうなの？

あと、ルーニー・マーラが妖精の王女様みたいなタイガー・リリーっていう役を演じてるんですが、フック船長がいきなり彼女に向かって「タイガー・リリー！」って叫ぶシーンがある。

それまで「私はタイガー・リリーです」なんていう自己紹介っぽいものは一切なかったのに、どうして名前知ってるの？突っ込み始めたらキリがないこの映画（笑）。

監督はいったい誰ですか、と思ったら、ジョー・ライトでした。『プライドと偏見』『つぐない』『アンナ・カレーニナ』とか撮ってた、まったくファンタジー色のない人（笑）。どうしてこの映画を撮ろうと思ったんだろう。聞いてみたい。

わたしが好きなアマンダ・セイフライドがチラッと出演していますが、てっきりエマ・ストーンかと思ってました。うっかり。

ということで、/5
もしかして、これ続編ありきで作られてる？『ライラの冒険』の二の舞にならない・・・？