光をくれた人

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『光をくれた人』

あらすじ

1918年、オーストラリア。第一次世界大戦の過酷な戦場から帰還したトム・シェアボーン(マイケル・ファスベンダー)。心に深い傷を負った彼は、絶海に浮かぶ無人の孤島、ヤヌス島の灯台守となる。3ヵ月後、正式採用の契約を結ぶために町に戻った彼は、地元の名士の娘イザベル(アリシア・ヴィキャンデル)に一目惚れし、ほどなく2人は結婚する。孤独で不便な孤島での結婚生活だったが、愛する2人にとっては何者にも邪魔されない幸せな日々だった。ところがイザベルは2度の流産という悲劇に見舞われ、深い悲しみに沈んでしまう。そんな時、1人の男の死体と泣き叫ぶ女の子の赤ちゃんを乗せたボートが島に流れ着く。町に報告しようとするトムを必死で説得し、赤ちゃんを自分たちの子として育てることにしたイザベルだったが…。

光をくれた人

この映画がきっかけで、主演の2人は結婚したとかしないとか・・・。

戦争で心に傷を負ったトムは、人との接触を避けるように絶海の孤島に浮かぶ灯台守の仕事を選ぶ。まずはお試し期間ということで次の迎えが来るまでの6か月間、たった一人で生活しなければならない想像を絶するような孤独が、今の彼には必要だった。ところが3か月後に迎えが来てしまう。トムを正式な灯台守として契約を結ぶため、本土からお呼びがかかったのだった。そして訪れた本土の名士の家で娘のイザベルと出会い、二人は恋に落ちる。そして結婚し、トムはイザベルを連れて島へ戻ることに。何もない島だけど、誰にも邪魔されない生活が2人にはとても幸せだった。

光をくれた人
ほどなくしてイザベルは妊娠するも、残念なことに流産してしまう。2人目の子供も同じ結果に。こんな孤島じゃ医者が来るまでにだって数日かかってしまう。イザベルには成すすべがなかった。

失意の日々を過ごしていると、どこからともなく赤ちゃんの泣き声が聞こえる。トムとイザベルは海岸に流れ着いた1隻のボートを発見。そこには死んだ男と泣き叫ぶ女の赤ちゃんが乗っていた。すぐに本土に届けようというトムに対し、イザベルは「誰も見ていないのだから、私たちの子供として育てよう」と説得。結局トムが折れ、赤ちゃんにルーシーと名付けて2人の子供として育てていく。

ルーシーの洗礼を行うために本土に戻ったトムとイザベル。そこでトムはルーシーの本当の母親が誰なのかを知ってしまう。ルーシーの生みの親ハナ(レイチェル・ワイズ)は、ドイツ人のフランクと結婚していたものの、敗戦国であるドイツ出身のフランクに対して街の人は冷たく当たり、ある日命の危険を感じたフランクは赤ん坊を連れてボートで海へ逃げそのまま遭難。トムとイザベルが発見した男の遺体はまさにフランクその人だった。

光をくれた人
(いや、なんかおかしくない?いくら身の危険を感じたからって、荒れた海にちっさなボートで出て行ったらそっちの方が危険じゃない?しかも赤ん坊まで連れて。)

やがてイザベルにもハナの存在が知れるところとなり、トムは「ルーシーをハナに返そう」とイザベルを説得するものの、もちろん拒否。そしてルーシーがイザベルが産んだ子ではないという事実も街中に知れ渡ってしまい…。

光をくれた人
もしイザベルが流産していなかったら、他にも子供がいたら、たぶん島に流れ着いた時点で赤ちゃんを本土に返していたんじゃないかと思う。でもどうしても子供が欲しいのにそれが叶わず絶望していたところに、天から降ってきたかのように目の前に赤ちゃんが現れたら、そりゃ自分で育てちゃおうって思っても不思議ではないわな。誰も見てないんだし。

でも結局バレちゃって、しかもトムにはフランク殺しの嫌疑までかけられて捕まっちゃうんだけど、その時にはもうイザベルにはトムが信じられなくなっていて、すでにフランクが死んでいたということを証言するのを拒否する。トムを救えるのはイザベルしかいないのに。ルーシーを元の親に返すのか、トムを助けず見捨てるのか、イザベルの心は揺れ動きます。

まだフランクとハナの幸せな結婚生活が続いていた頃、遠い異国の地で困難に直面してもなお幸せそうに暮らすフランクに、ハナが「なぜそんな風にいられるの?」と聞いたことがあります。するとフランクがこう答えます。

You only have to forgive once. To resent you have to do it all day,
every day. All the time. You have to keep remembering the bad things.
It’s too much work.

英語がこれで合ってるかも怪しいところですが、訳すと

一度赦してしまえばいい。来る日も来る日も憎むことばかりを考え、辛いことを思い出しているなんて、僕には耐えられない。

みたいな感じ?つまり1回赦しちゃえば、もうそのことを考えずに済むからね、ってことです。すごい達観してる。このセリフはハナにもイザベルにもズドーンと刺さるものでして、それぞれが「赦し」を行うことでトムを救うことになるのです。嫌なことって繰り返し思い出しちゃうし、赦せないことはいつまで経っても赦せないものだけど、このセリフを聞いて「確かに「お前赦す!」って1回決めたら、考えるのもバカバカしくなるよなあ」って思った。だってもう赦したんだもん。それ以来、なんか嫌なことがあったら心の中で大きな声で「赦す!」と叫ぶようにしています。まあ難しいけどね(笑)。

ということで、
アリシア・ヴィキャンデルなのかアリシア・ビカンダーなのか、サイトによってまちまちなのでいい加減統一してほしい。

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