ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書

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ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書

あらすじ

ベトナム戦争が泥沼化していた1971年。ニューヨーク・タイムズはベトナム戦争に関する政府に不都合な事実が記載された最高機密文書、通称“ペンタゴン・ペーパーズ”についてのスクープ記事を発表する。アメリカ中が騒然となる中、ニクソン政権は裁判所に記事の差し止め命令を要求する。タイムズが出版差し止めに陥る一方、出遅れたライバル紙のワシントン・ポストでは、編集主幹のベン・ブラッドリー(トム・ハンクス)が文書の入手に奔走する。やがて全文のコピーを手に入れたポストだったが、それを公表すれば裁判となって会社の将来を危うくしかねず、経営と報道のはざまで社内の意見は大きく二分する。そしてそんな重大な決断が、亡き夫の後を継ぐ形でいきなりアメリカ主要新聞社史上初の女性発行人となったキャサリン・グラハム(メリル・ストリープ)に託されたのだったが…。

ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書

ウォーターゲート事件に続く、実際にあった出来事を描いた映画です。なかなか難しい。

泥沼化したベトナム戦争によって、アメリカ国民の間に戦争に対する疑問や反戦の気運が高まっていたリチャード・ニクソン大統領政権下の時代。この戦争には勝つことはできないという趣旨の文書が掲載された「ペンタゴン・ペーパーズ」がニューヨーク・タイムズ紙によってリークされる。一地方紙の位置づけだったワシントン・ポスト紙も追随しようとスクープを狙うが、タイムズ紙が政府から記事の差し止めを受けたことで二の足を踏む。

スクープを手に入れたとしても、それを紙面に載せるかどうかはポスト紙の発行人であるキャサリンの判断にかかっている。でもこの人、もともと社長だった旦那さんから引き継いで社長になったので社内からの反発もけっこうある。それなのにガツガツと証拠集めに躍起になる部下のベンからは「政府になんて屈してたまるか」と詰め寄られ、完全な板挟み状態。

ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書
ペンタゴン・ペーパーズの中身もそうだけど、そもそもそんな重要な書類が外部に漏れちゃったっていうこと自体が問題なわけです。今ならUSBメモリが盗まれたとかハッキングされて流出したとか考えられるけど、当時は完全に紙社会。そう、何千枚、いや何万枚にも渡る紙ベースの書類を手作業でコピーしてるんですよ。もう気が遠くなりそう。しかもその文書を手に入れたはいいけど、ページ番号が全部切り取られててどういう順番なのかさえわからない。だから人海戦術で元通りの順番に並び替えていくんです。執念としか言いようがない。

ゴリゴリの男性社会である新聞社で、社長として重大な決断を迫られるキャサリンを演じるメリル・ストリープがとても美しかったです。ここ数年で観た映画の中で一番だったかも。『幸せをつかむ歌』のメリルさんもめっちゃかっこよかったけど。

ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書
ラストの方で、怪しげな男たちがビルに侵入するシーンがあるんですが、そのビルの名前がウォーターゲート・ビル。あの「ウォーターゲート事件」の舞台となった場所です。たぶん盗聴器を仕掛けに行った時のことなんだと思うけど、事件の内容は全然知らないけど知ってる名前ではあったのでなんだか「繋がった!」っていう感動がありました。

ということで、
難しいお話ではあるけれど、理解はしやすかったです。

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