『プレイ‐獲物‐』
あらすじ
銀行強盗の罪で刑務所にいるフランク(アルベール・デュポンテル)は、先に出所した同房者
モレル(ステファーヌ・デバク)に愛する妻子の保護を依頼する。しかし、モレルは若い女性ばかりを狙う猟奇殺人犯だったことが判明し、フランクは家族を守るため脱獄。必死にモレルの行方を追うフランクだったが、モレルが犯した罪まで着せられ、連続殺人鬼の脱獄犯として
追われる身になってしまい・・・。
ハリソン・フォードの「逃亡者」っぽくもあるんだけど、あっちと決定的に違うのは、フランクは立派な犯罪者であること。脱獄するのも無実だからじゃなくて、ただ家族を守りたい一心だから。
たまたま刑務所で同じ部屋だった、ちょっと気弱で誠実そうなモレルっていう男に家族の面倒を見るように頼んでしまったことから、すべての歯車が狂い始める。モレルは凶悪卑劣な連続婦女暴行魔だったのだ。
しかも嫁もグル
フランクは銀行から盗んだ金をどこに隠したのか、強盗仲間にも妻にさえも話していなかった。そのせいで、きっと妻は命を狙われるだろうと思ったフランクは、妻を守るようモレルに依頼してしまう。モレルに変なことを頼みさえしなければ、フランクはあと数ヶ月で出所して、また家族と仲良く暮らせるはずだったのに。家族を思うがゆえにやったことが、全部裏目に出ちゃってもう大変。
フランクも強盗犯だし脱獄犯だから犯罪者なんだけど、ついつい応援しちゃうんだよね。そんなフランクを追う女刑事さんもかっこいい。
それにしてもフランスの刑務所って、ものすごく自由なのね。家族との面会もなんのさえぎるものもなくできるし、それどころかあんなことやこんなことまでできちゃうなんて・・・。しかもすごくきれいだし。映画の中だけの話なのかな?
ラストは衝撃でした。そこに至るまでも衝撃の連続でした。面白かった。
ということで、☆4つ。
もし近くの映画館で上映されることがあったら、観てみて損はないと思います。