ツナグ

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ツナグ
『ツナグ』

あらすじ

生きている者が、もう一度だけ会いたいと強く願う、すでに亡くなってしまった者。その再会の機会を設けることができる、“ツナグ”と呼ばれる使者の見習いをする高校生・歩美(松坂桃李)。ガンで逝去した母(八千草薫)と会いたいという高慢な中年男・畠田(遠藤憲一)、けんかをしたまま事故死した親友・御園(大野いと)に尋ねたいことがある女子高生・嵐(橋本愛)など、さまざまな依頼人の願いをかなえる歩美。だが、死んだ者と生きる者が再び出会ってはいけないのではないか、それで両者は救われるのだろうかと考え・・・。

ツナグ

巷じゃ感動作として呼び声の高い「ツナグ」を観ました。TOHOシネマズのポイントが貯まってて1本無料だったので、会員更新がてら、ついでに。ついでに、ですよ。「踊る」と迷って、時間的にこっちがよかったから観ただけで。

ほら、前フリから嫌な予感(笑)。

死んだ人間を呼び戻せること自体ありえないわけで、そこを突き詰め始めると成り立たない映画です。「死者は蘇るのだ!」と、無理やりにでも言い聞かせておかないと。それでもダメだったけど(笑)。

話は大きく分けて3つです。3人の人間が、“ツナグ”へ死者との再会を依頼して来ます。

【エピソード1:畠田靖彦の場合】

ツナグ

土地を売りたいが権利書のありかがわからないため、亡くなった母(八千草薫)を呼び出して場所を聞きたいと言う畠田。死者は蘇ることを拒むこともできるが、「会いたいと思ってくれる人がいるのはありがたいこと」と言って、母は畠田の前に現れる。がしかし、権利書の話はウソで(実は場所を知ってた)、ほんとはおばあちゃん子だった息子と最近あまりうまく
いってないからどうしたらいいもんだろうか、と相談に乗ってほしくてわざわざ死者を呼び出した。

おいおいおい、そんなことで死んだ母さん呼び出すなよ。自分がもっと息子とガチで向き合えって(笑)。でもねぇ、八千草さんが、かぁわいいんだよねぇぇぇ。そして最後に畠田が歩美に渡す紙の意味がわからない。

【エピソード2:嵐美砂の場合】

ツナグ

演劇部でずっと主役を張ってきた嵐(橋本愛)は、次の新作劇の主役を友人の御園(大野いと)に取られたことが悔しくてたまらない。御園さえいなければ自分に主役が回ってくると考えた嵐は、御園が毎日自転車通学している坂道に水をまき、道路を凍らせる。その翌日、御園は交通事故で亡くなってしまった。自分のしたことの重大さに気づいた嵐は、御園と話そうと“ツナグ”に依頼する。

この嵐と御園は“ツナグ”見習いの歩美と同じ高校に通っていて、御園は歩美に片想いしていた。そしてたぶん、嵐も歩美が好きだったんだろう。嵐に呼び出され、そのことに気づいてしまった御園は、歩美にある伝言を残す。その伝言は、嵐が一生悔いていくのに値する一言だった。

・・・・一言だった、はずなんだけど、わたしにはどうもそれが「救いの一言」にしか思えなかったのだよ・・・。

【エピソード3:土谷功一の場合】

ツナグ

7年前、プロポーズした直後に失踪してしまった恋人のキラリ(桐谷美玲)を忘れられない土谷(佐藤隆太)。偶然歩美の祖母であるアイ子(樹木希林)と出会って“ツナグ”の存在を知り、キラリに会いたいと歩美に願い出る。でも、目の前にキラリが現れたら、それは彼女が死んでしまったということになるわけで、土谷は踏ん切りがつかない。

なんか、このエピソードが観ていて一番気恥ずかしかったっていうかなんていうか・・・。7年もの間、彼女を探そうともしないでただ待ち続けるなんて、あり得る?どうにかこうにか調べられたでしょ。だいたいキラリって、どうみても本名じゃないっぽいし。

原作を知らないのでなんとも言えませんが、観ている最中から「これは監督・脚本が失敗しちゃったなぁ」と思ってしまった。やりようによってはものすごく「お涙ちょうだい」の方向に持っていけるのに、なんでこうなっちゃったんだろうって。エピソード2の女子高校生もものすごく演技が下手で、劇中劇なんてほんと学芸会レベル(もしくは以下)。全編を通して、希林さんがいたからなんとか観られる内容になってる感じです。

それにしても、“ツナグ”ってそんな簡単に見つけられるものなの?嵐なんて、ネットでちゃちゃっと検索して見つけ出して、いざ依頼してみたら高校の同級生だった、なんて。

同じ死者が還ってくるモノといえば「黄泉がえり」が思い浮かぶけど、あれとはまた別の蘇り方なのね。どちらも生きてる方が「会いたい」と強く願うことで死者が還ってくるんだけど、こっちは間を媒介する人がいて、その人がいないと成り立たない蘇り。果たしてそんな役目をする人が、この世に必要なのかしらねぇ。

死んでしまった人に会いたい、会ってみたいと思うことはあるけれど、それが叶ってたら世の中えらいことになるわけで。“ツナグ”なんて人は、本当はいないほうがいいんじゃないかと思う。

どのエピソードも泣ける話ではなく、後ろの方からすすり泣く声が聞こえて「どこで泣けるんだこの映画」と思ってたけど、“ツナグ”見習いである歩美自身のエピソードが一番ジーンと来ました。なんならそれだけでもよかったかも(笑)。

ということで、☆2つ。
ちょい厳しめですが、こんなもんでした。なぜ評判がいいのかわからない・・・。

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コメント

  1. 25¢ より:

    1 ■無題
    エピソード3.。。疾走!?
    プロポーズ直後に疾走。
    猛スピードで7年間追いつけない話!?(笑)
    http://ameblo.jp/aero58/

  2. はな より:

    2 ■◎25¢さん
    いぢわるっ!
    こっそり直したもんっ!
    http://ameblo.jp/flower51/

  3. 25¢ より:

    3 ■無題
    ごめんなさい。
    思わず笑ってしまったので、ついつっこんでしまいました。
    http://ameblo.jp/aero58/

  4. はな より:

    4 ■◎25¢さん
    言われなかったらずっと気づかなかったと思います(笑)

    これからもご指導ご鞭撻の程、どうぞよろしく(///∇//)
    http://ameblo.jp/flower51/

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