<3D>シュガー・ラッシュ

スポンサーリンク

シュガー・ラッシュ
『シュガー・ラッシュ』

あらすじ

アクション・ゲーム「フィックス・イット・フェリックス」の敵キャラを30年間も演じているラルフ。人々から嫌われている状況にうんざりしていた彼は、自分のゲームの世界を抜け出してお菓子だらけの世界でレースが繰り広げられるゲーム「シュガー・ラッシュ」の世界へ。そこで彼は、仲間外れにされてレースに出ることを禁止されている少女ヴァネロペと出会う。
お互いに孤独を抱えていた彼らは意気投合し、友情を深めていくように。だが、違うゲームのキャラクター同士が遭遇することはゲーム世界のおきてに背く行為であり・・・。

シュガー・ラッシュ

ディズニーアニメ最新作『シュガー・ラッシュ』を観ました。最寄りで3D上映してなかったので、わざわざ遠征しましたよ。

原題「WRECK-IT RALPH(破壊しろ、ラルフ)」。全然「シュガー・ラッシュ」じゃない(笑)。”シュガー・ラッシュ”とは、劇中に出てくるレーシングゲームの名前です。

『シュガー・ラッシュ』の話をする前に。
劇場が暗くなると、『紙ひこうき』という短編映画が始まります。知らない人は「え?なんか違う映画始まっちゃったけど???」ととまどうはず。実はこれ、今年度アカデミー賞短編アニメ賞を受賞している作品なんです。わたしはYoutubeでこの全編を観たことがあって(残念ながら現在は公開終了)、なんかすごく感動しちゃって。『シュガー・ラッシュ』と同時上映されると聞いて、これは観に行かねばと思っていたわけです。

Paperman

で、いざ『紙ひこうき』が始まってみたら、そんなことはすっかり忘れていて、「あれ、なんか違うの始まった」と思ってしまいました(おい)。

で、『シュガー・ラッシュ』。なんともステキな映画でした。子供向けアニメかと思いきや、ターゲットは30代じゃないかと思われる。ゲームセンターの中のゲームの世界で繰り広げられるお話とは、すごいところに目を付けたなって。ゲームのキャラたちは、ゲームセンターが閉店になると、コンセントを通じて移動するのです!飲みに行ったり、愚痴をこぼしに行ったり、パーティーしたり。面白い!

シュガー・ラッシュ

次の日の開店時間までには自分のゲームに戻ってないといけないし、他のゲームで死んでしまってもダメ。でも、自分のゲームの中でいつも悪役だと見下され、居場所を見つけられないでいたラルフはついに、ほかのゲームに入り込んで一旗あげて、みんなを見返そうとする。で、死にかけます。そしてそこでたまたま乗り込んだ戦闘機で「シュガー・ラッシュ」の世界へと飛ばされてしまいます。

ゲームキャラクターたちは、自分が生まれたゲームの中でずっと生きていかなければならない。たとえ与えられた役が気に食わなくても。どんな嫌われ役だったとしても。自分以外のゲームに乗り換えることを、みんなは「ターボする」と呼んでいます。これ、ミソ。覚えといて。「ターボ」は絶対にやってはいけないことなのです。

飛ばされた「シュガー・ラッシュ」の世界で、ラルフは【存在してはいけない】キャラクターのヴァネロペと出会う。実はヴァネロペ、プログラミングミスでしょっちゅうバグを起こしてしまうから、居てはいけないことになっている。もし彼女がゲームのレースに出て、彼女を操作しているお客さんにバグってるところを見られたら大変。だからシュガー・ラッシュの中の人たちは、ヴァネロペがレースに参戦するのを全力で阻止します。

ヴァネロペ、ものすごく生意気でラルフにも見下した態度を取るんだけど、ほんとはすごく孤独なの。友達もいないし、みんなから離れたところで独りで暮らしてる。みんなは営業時間以外ならゲームの外に出られるのに、ヴァネロペだけはなぜか出ることができない。レースにも出られない自分が、このゲームにいる意味がある?だから外に出たいのに、絶対に出られない。ヴァネロペは色んな葛藤を抱えています。そんな彼女が、だんだんとかわいく見えてくるんだよね。

シュガー・ラッシュ

わたし、まさかこの映画で泣かされるとは思っていませんでした。ホロリと来ちゃった。仲間のためなら自分は犠牲になってもいい、まさに「出た、アルマゲドン」です(笑)。あと、「フィックス・イット・フェリックス」の主人公フェリックスがアホ過ぎて笑える。

映像もものすごくきれい。なのに「フィックス・イット・フェリックス」は30年前に作られた設定だから、今のゲームと比べるとすごく動きがカクカクしてる。そんなところも忠実に再現されていて面白いです。

シュガー・ラッシュ

この映画、ピクサーかと思ったら違いました。『塔の上のラプンツェル(傑作!)』はディズニー、『トイ・ストーリー』はピクサー、『カーズ』もピクサー。と来たら、当然この映画もピクサーっぽいような気がするんだけど、ディズニーなんだって。へぇ。とりあえずジョン・ラセター(製作総指揮)が絡んでいれば、間違いないです。

吹き替え版だと、ラルフの声は山ちゃんこと山寺宏一さんがあてています。てか山ちゃん、絶対ラルフ以外の声でも出てるでしょ。ディズニーは山ちゃんがいないともう成り立ちません。ドナルド・ダックとか、『アラジン』のジーニーとか、『美女と野獣』の野獣もだっけ?ほんと多才。でももっとすごいのが、オリジナルの声を担当しているジョン・C・ライリーという人。ラルフそっくり!(爆笑)。機会があったら写真見てみてください。

あとあと、ヴァネロペの声をあてた諸星すみれちゃん(13歳)は、ラプンツェルの子供の時の声もやってたって!「♪花はきらめく 魔法の花 ときを戻せ~」って歌ってた子かな。かわいかったよな~。ヴァネロペもすごく上手だった。てっきり大人の女性が演じてるものだと思ってたよ。

劇中とエンドロールでAKBの歌が流れるんだけど、これがどうも耳に残る。『カーズ2』でPurfumeが流れた時は「キター!」って思ったのに、今度は「AKBか・・・」みたいながっかり感。なぜ。日本のアーティストの曲がディズニー映画で流れるなんて、すごいことなのに。

ということで、☆4.5。
無理して3Dで観なくてもいいかも・・・。

にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


FXを学ぶ