イヴ・サンローラン

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お友達が「イヴ・サンローラン」の試写会に誘ってくれました。
震災後、初試写会@シネマート六本木。

イヴ・サンローラン

『イヴ・サンローラン』

あらすじ

2002年に引退し、2008年に亡くなった世界を代表するデザイナー、イヴ・サン=ローラン。
ファッション界での確かな実績、カトリーヌ・ドヌーヴなど有名人との華麗な交流の陰には、50年も共に暮らしてきたパートナーしか知り得ない一面があった。
そんなサンローランのキャリアと素顔を、貴重な映像や写真と共にひも解いていく。

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以下、ネタバレあり(ネタバレっていうかなんていうか・・・)。
明確なストーリーがあるわけでもなく、ただひたすら淡々と、サンローランと公私共にパートナーだったピエール・ベルジュっていうおっさんが、2人の思い出を語っていく、みたいな内容。
そう、イヴ・サンローランって、ゲイだったんです。ふふ(笑)。

クリスチャン・ディオール急死後、わずか21歳の若さでチーフデザイナーに任命されたサンローラン。
発表するラインはすべて大当たり。なのに徴兵されてちょっとおかしくなっちゃって、精神病院に送られる。
その頃ディオールも解雇されたサンローランは、ベルジェと共に「イヴ・サンローラン」というブランドを立ち上げる。
そこからの快進撃は、ご存知の通りな感じで。

わたしが持ってる、いわゆる「YSL」なんてメイクアイテムか香水くらいなもんで(ベビードール信者でした・笑)、オートクチュールはおろかプレタポルテにすら、手を出せるものではありません。欲しいと思ったこともないし。

ずっと一線で活躍し続ける人は、次から次へと新しいアイディアを生み出さなければならないわけで、
周囲からの期待も大きく、決して失敗できないというプレッシャーからどんどん自分を追い込んでいってしまう。
デザイナーに限らず、映画監督や脚本家、作家なんかもそう。フランソワーズ・サガンとかね。→ご参照

空虚な気持ちを埋めるためか、サンローランは膨大な数の芸術品をコレクションするようになる。
その中には、ナチスがいろんな国で略奪してきたようなものも含まれているとかいないとか。
結局ベルジュは、サンローラン亡き後そのコレクションをほとんどオークションにかけて売ってしまう。

ベルジュはこう言っていた。
「僕が先に死んでいたとしても、サンローランはこれらのコレクションを手放さなかっただろう」

つまり、ベルジュにとって「コレクションを売る」というのは、サンローランとの一種の決別であり、サンローランにとって「コレクションを手元に残す」というのは、ベルジュとの思い出をずっと取っておきたい、ということ。
別にベルジュはお金に困ってオークションにかけたわけではないし(収益は全額寄付)、逆に手元に置いておくことでずっとサンローランの面影や呪縛から解き放たれずにいるのはいたたまれなかったんじゃないかな、と思った。

昔のサンローランって、ちょっとリチャード・ギア似でかっこよかったりするんだよねぇ。
そんな古い映像(アンディ・ウォーホールがサンローランの肖像画描いてたり、とか)も交えつつの2時間。
いやぁ、ついうとうとしてしまいました・・・・。なので、話が中抜け。すんません。

「人生でもっとも大切なことは自分自身と出会うこと」と引退表明で語ったサンローラン。
果たして彼は、自分自身に出会えたのでしょうか。

いただいたフライヤーの中に「BIUTIFUL」のフライヤーも入っていて、俄然そっちに興味がわいてしまったわたし。
「これ、スペル間違ってるよね?なんで?スペイン語?いや違うよね?」と、サンローランそっちのけ(笑)。
すでに観た人に聞いたら、どうしてこういうスペルなのかは「BIUTIFUL」を観ればわかるそうです。
監督は「バベル」を撮った人。珍しく時間軸が1本のストーリーらしいですよ。

というわけで、☆2つ。
サンローラン大好き!な人は観に行ってもいいかも?

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