『サウスポー』
あらすじ
感情を剥き出しにした壮絶な打ち合いの末に逆転勝ちする捨身のファイト・スタイルで絶大な人気を誇る無敗の世界ライトヘビー級王者、ビリー・‘ザ・グレート’・ホープ(ジェイク・ギレンホール)。あるチャリティ・パーティの席で、ライバル選手の挑発に激高して大乱闘を引き起こし、混乱の中で妻モーリーン(レイチェル・マクアダムス)が流れ弾に当たって命を落としてしまう。悔恨と悲しみで自暴自棄となり、金も仲間も失い、ついには最愛の娘レイラとも引き離されてしまう。どん底に落ちたビリーは、かつてもっとも自分を苦しめた対戦相手のトレーナーを頼るべく、今は第一線を退き、地元の少年たちを相手に小さなジムを営むティック(フォレスト・ウィテカー)のもとを訪ねるが…。
試写にて鑑賞。最初のトークショーでエミネムの半生を描いたとかなんとか言っていたような・・・(違うかも)。
ビリーはボコボコに殴られて追い詰められてから反撃に出て勝利するタイプのボクサー。ドMですね。
そんな流血しまくっている旦那のことを、奥さんのモーリーンはリングサイドで見つめているわけ。いったいどういう気持ちで見てるんだろう。
わたしなら絶対に無理。そもそもボクシング苦手だし。
ビリーとモーリーンは同じ児童養護施設の出身で、ビリーは同じ境遇で育っている子供たちにとってのヒーローだった。その日も施設の資金集めのチャリティ・パーティに出席した2人は、ライバルボクサーの挑発に引っかかってしまう。もともとキレやすいビリーはライバルに殴りかかってしまい、その時誰かが撃った銃が運悪くモーリーンに命中。彼女は命を落としてしまう。
ここね、不思議な話で、誰が殺ったのか最後までわからずじまい。なにそれ。
妻を失って自暴自棄になったビリー。試合に出られずお金もどんどんなくなって豪邸を手放し、果ては一人娘のレイラの養育権まで奪われてしまいレイラは施設へ送られることに。
周りの人間もビリーにお金が無くなった途端みんないなくなっちゃう。ビリーがチャンピオンじゃなくなったらみんな離れていくって、モーリーンはずっと忠告していたのに気づくのが遅すぎた。
お金を稼がなければいけないけど、ビリーに出来ることと言えばやっぱりボクシングだけ。そこで町の小さなボクシングジムを訪ね、まずは深夜の清掃人として雇われることに。とんでもない豪邸から、狭苦しいアパート住まいへの絵にかいたような転落。
そのジムを経営するのは、かつてビリーが最も苦戦した対戦相手を育てたトレーナーのティック。フォレスト・ウィテカーが演じてるんだけど、ウィテカーさんって左目が眼瞼下垂でまぶたがあんまり上がってないのね。それを逆に役に生かして、昔試合で打たれて網膜剥離になって引退した、という設定になってました。
ティックの元で一から修行をし直したビリーに復帰戦の話が舞い込む。そこからはずーっとボクシングの試合のシーンばかりでした。辛かった。殴り合いをして何が面白いんだろうって、ボクシングを見るとついつい思っちゃうんだよね。結末もなんとなく読めるし。
ジェイク・ギレンホールはかなり体を作り込んでいてムキムキのマッチョだったんだけど、これの1本前の作品があのゲッソリ痩せていた『ナイトクローラー』なんだって。半年でこの体にしたらしい。役者って本当に命かけて役作りしてるよね。
ということで、/5
相変わらずレイチェル・マクアダムスがかわいかったですー。