ロング,ロングバケーション

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あらすじ

エラ(ヘレン・ミレン)とジョン(ドナルド・サザーランド)は50年連れ添ってきたベテラン夫婦。末期ガンを患い人生の終わりが近いことを覚悟したエラは、病院での治療に見切りをつけ、最愛の夫とキャンピングカーで夫婦水入らずの旅に出る。目指すは、ジョンが敬愛するヘミングウェイの家があるフロリダのキーウェスト。しかしジョンはアルツハイマーが進行中で、道中もたびたび記憶が混乱してしまう。それでも心配する子どもたちをよそに、2人で人生を追想しながら目的地を目指してアメリカを南下していくエラとジョンだったが…。

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余命短い妻とアルツハイマーを発症した夫のロードムービー。

かなり年季の入ったキャンピングカーで旅に出たエラとジョン。何も知らされていなかった息子と娘はパニック状態。隣に住む主婦のリリアンも心配そう。途中で立ち寄ったダイナーから息子のウィルに電話をしたエラは、「ちょっと旅行に出ただけ」と告げます。娘のジェーンは「父は認知症だからどうせまともな運転もできなくてすぐ帰ってくる」と言いますが、どっこいジョンの運転はまったく鈍っておらず、ヘミングウェイの家を目指して旅を続けます。

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夫婦が旅先で立ち寄るキャンプ場でいろんな出会いがあったり、途中強盗に襲われそうになったりもしながら旅を続けていくわけですが、どうしてもジョンがおかしなことをやり出す時が来るわけです。エラをガソリンスタンドに置き去りにしちゃったり、エラの昔の彼に会いに行きたいだの実は隣の家のリリアンと不倫してた(!)だの、本人に悪気はないもののエラには聞きたくないことを突然言い出したりする。病気だとは分かっているけどやっぱり許せないエラは逆にジョンを老人ホームに置き去りにしちゃったりする(笑)。

でも結局は仲直りしてまた旅を続け、ついにヘミングウェイの家に到着。でもそこは思い描いていたような場所ではなく、すっかり観光地化してしまった騒がしいだけの所だった。そんな場所でエラが発作を起こしてしまう。彼女自身も末期ガンであり、余命が長くないことは彼女も知っていた。だからこそ、愛する夫がまだ自分のことを覚えていてくれているうちに無謀な旅に出たのです---すべてを終わらせるために。

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ラストは切ない終わり方でした。『愛、アムール』みたいな眠気も吹っ飛ぶほどの衝撃ではないものの、やっぱり選択肢はそれしかなったのかな…と身につまされます。誰にも迷惑をかけずに人生を終わらせるってなかなかできることじゃないし、むしろこの2人は迷惑かけまくりな気もするけど、「夫婦」の間にはたとえ子供であっても入れない絆があるわけで、そういう点では自分を貫いたエラはすごかったんじゃないかなと思います。

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ということで、
ヘレン・ミレンの2019年のアカデミー賞の時のピンクのドレスがめちゃくちゃステキなので気になる人はググってみてください。


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