「アマルフィ 女神の報酬」を観てきました。さすがに公開4週目となって、客もまばら。
最初にHACHIの予告編があって思いっきりウルウル来てしまい、何の映画を観に来てたんだか本気で一瞬見失ったりもしてみたりとか。
『アマルフィ 女神の報酬』
あらすじ
クリスマス目前のローマ。亡き夫との思い出が詰まった街で、矢上紗江子(天海祐希)は最愛の娘の失踪という最悪の事態に見舞われてしまう。
身代金目的の誘拐か、それともテロか?犯人グループが警察の包囲網をかく乱し、捜査が一向に進展しない中、事件の真相に迫る外交官・黒田(織田裕二)は、ある事実に行き当たる。
オールイタリアロケってことで、イタリアの魅力満載です。
主だったローマの観光地はだいたい出てくるし(ちょっとだけ「ローマの休日」を皮肉ったシーンもあり)、行ったことのない私でさえ、「あ、ここ知ってる」みたいな場所ばっかりでした。
特にアマルフィ(土地の名前)に関しては、街そのものが芸術みたいな感じで、どうやってあんな断崖絶壁に家を建てたのかと不思議に思うほど。
この土地には神話がありますが、それは本編を観てのお楽しみ。
ストーリー的にはサスペンスなんですが、観光してるような気分も味わえます。
空撮とか、まるで「世界遺産」を観ているような感じ。
さて、肝心の内容なんですけど、若干ギモンに思う点もあり。
沙江子の娘を誘拐した犯人は、沙江子のケータイ電話にイタリア語で連絡を入れてくるのですが、それがおかしい。
なぜなら、沙江子はイタリア語がわからないから。近くに助けてくれる人がいる前提で、この誘拐が行われている。
そしてたまたま優秀な黒田がそばにいたけど、普通のちょっとイタリア語ができますレベルの人間じゃ対処できないほど難しい。
もし黒田がいなかったら、この誘拐自体成立していないような気がする。
そもそもなんで沙江子の番号知ってんねん。それはどうにでもなるか。
あと、沙江子が使ってるDocomoのケータイが私とまったく同じ機種と色で、イタリア国内で普通に使えることが判明した(笑)。
犯人からの指示で、黒田と沙江子はアマルフィにやってくるわけだけど、別にアマルフィじゃなくてもどこでもよかったんだろうねぇ・・・。
ナポリでもフィレンツェでもミラノでも。ちょっとローマから離れてくれれば。
でも、響き的に「アマルフィ」ってキレイだし、街並みもすごくステキだったから、映像的にはここでよかったのかも。
わたしもすごく行ってみたくなったし。アマルフィの観光アピールは十分できたんじゃないかと思う。
配役に関しては、思ったとおりというか、あやしいと思った人がアヤシイです。はい。
声だけの出演で、有名俳優が出てたりもします。
ものすごいオーシャンビューな部屋。
どこの国にもいそうなズッコケ警部がこちら。
「日本語はわかる。おれはキャプテンツバサが大好きだからな」っておい!!!!かなり笑える人。
あと、主題歌を歌っているサラ・ブライトマン本人が出てきてびっくり。世界遺産で「TIME TO SAY GOODBYE」を歌い上げます。
いつまでたってもキレイな歌声だよね、この人。さすが元祖クリスティーナ of オペラ座の怪人だけある。
アンドリュー・ロイド・ウェバーがこの人のために描いたんだものね、オペラ座の怪人は。離婚しちゃったけど。
去年、北京五輪の開会式に出てきちゃったときはどーしたのかと思いましたけど。
「TIME TO SAY GOODBYE」だからしっとりとしてていいけど、これが「クエスチョン・オブ・オナー※」だったら・・・・(゚m゚*)プッ
それはそれで、また違った映画ができていたかもしれない。※テレビ朝日サッカーのテーマソング
黒田と沙江子、これがハリウッド映画だったらきっと恋愛関係になるシチュエーションじゃなかろうか。
2人でピンチに立ち向かってると、なぜかデキちゃうんだよね、ハリウッドって(スピードとかさ)。
でも、今回の2人に限って、そんなことはなさそう。
福山もちょろっと出てるよ
演出なのかなんなのか、途中で映像がブチッと切れる部分が2箇所ほどありました。
せっかくのシーンのつながりが絶たれたような感じで、ちょっと不快感。
面白かったのが、とある出演者の衣装、そして場所があいまって、
黒田のセリフ、「無駄使いは外交官の特権だ」は、今のご時世、反感買いそうです・・・・。
外交官特権って、いっぱいあるんだよね。こないだ深夜番組でやってた。
確認だけど、黒田って、外交官じゃないんだよね?「アマルフィ ビギンズ」観るべきかなぁ???
なんか続編もありそうな終わり方だったけど・・・・。どうだろ。
ってことで、☆3.5。
しばらく頭から「TIME TO SAY GOODBYE」が離れません。