ある日どこかで

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ある日どこかで
『ある日どこかで』

あらすじ

脚本家を目指す大学生のリチャード(クリストファー・リーヴ)。彼は自身の処女作初公演後のパーティーで、見知らぬ老婦人から「私のところへ帰ってきて」という奇妙な言葉とともに懐中時計を渡される。それから8年後。リチャードは脚本家として活躍していたがスランプに陥り、気分転換のため車で旅に出ることに。途中、グランドホテルに立ち寄った彼はそこで美しい女性の写真を目にする。その女性は70年前に舞台で活躍したエリーズ(ジェーン・シーモア)という女優であり、8年前時計を渡された老婆であった・・・。

ある日どこかで

クリストファー”スーパーマン”リーヴ主演の「ある日どこかで」を観ました@午前十時の映画祭。なんか、カルト映画扱いされているらしいよ、これ。

以下、ネタバレあり。

舞台となるグランドホテルは、今もミシガン州マキナック島に実在しています。一度行ってみたい。

これ、タイムスリップものです。しかもそのタイムトラベルの仕方がすごい。70年前、エリーズがいた部屋に行きたい行きたい行きたい行きたい・・・って唱えるだけでその時代に行けちゃうの(笑)。そんなバカな。だからカルト扱いなのか。

ホテルに飾ってあった女性の写真に目を奪われたリチャードは、その女性が誰なのか調べ始める。するとエリ-ズ・マッケナという女優であり、しかもそれが8年前に懐中時計をくれた老婆と同一人物だとわかる。エリーズの家を訪ねてみるものの、彼女はリチャードに時計を渡した翌日にこの世を去っていた。「エリーズに会いたい」という気持ちを抑えきれないリチャードは、タイムトラベルを経験したという胡散臭い教授に方法を教えてもらい、グランドホテルの一室でエリーズがいた時代へ行こうと試みる。

この映画の公開が1980年なので、70年前は1910年。リチャードは当時のコインや服装なんかを買い集め、タイムトラベルへの身支度を整える。そしてめでたくタイムトラベルに成功し、70年前のエリーズに会うことができる。70年前に来ちゃったはいいけど、どうやって戻るの?って観ながら心配してた。だけど、この時のリチャードは1980年に戻るつもりなんてこれっぽっちもなかったんだよね、きっと。

突然目の前に現れた変な男に困惑しながらも、徐々に彼に惹かれていくエリーズ。二人は自然に恋い慕い合うようになる。だけどその二人を邪魔するのが、エリーズのマネージャー。

わたし、思ったのですが、どうもこのマネージャーも未来から来た人のような気がして。なんとなくリチャードが未来からやってきてエリーズの前に現れることを予言していたような節もあるし・・・。そのことについてはどこにも言及されていないので、わたしの勝手な妄想なのかもしれません。

このままずっと二人の関係が続くと思われていた時、ふとポケットに手を入れたリチャードは1980年代のコインに手を触れてしまう。すると、あれよあれよという間にリチャードは現代に引き戻される。ドラえもんの「タイムマシン~♪」みたいに。エリーズにはなにがなんだかわからぬまま、目の前からリチャードが消えてしまった。失意のどん底で、女優業を続けることもできず、若くして隠遁生活に入ってしまう。

リチャードもリチャードで、まさか現代に戻ってきちゃうとは夢にも思っておらず、ただ呆然とするのみ。生きる気力をなくし、なんとそのままグランドホテルで餓死。餓死って!!!!!!

ゲーテの恋~君に捧ぐ「若きウェルテルの悩み」~」を観たときも思ったんだけど、男の人って失恋すると死にたくなっちゃうの?女性も確かにそう思う瞬間はあるけど、でもそれより「もっときれいになって見返してやる!」って、前向きに思わない?ま、リチャードの場合は死ななきゃエリーズに会えないから致し方ない部分はあるんだけれども。

劇中で使用される「パガニーニのラプソディー」が、どうしてエリーズがリチャードが未来から来た人間だとわかったのかのクルーになっている。なぜならリチャードが口ずさむこの曲は、エリーズがいた時代にはまだ発表されていなかったから。きっと発表されて初めて聴いた時、エリーズはリチャードがどういう人だったのか気がついたのだろう(そんなシーンは出てこない)。ら~らららららら~らららららら~♪って、これでどんな曲かわかる人がいたらすごい(笑)。

そもそもすべてがありえない設定なんだけれども、人を一途に思う気持ちはすっごく伝わってきた。「会いたい」って願ったら、すぐにその人のところに飛んでいけたらいいのになって、ちょっと思った。

それにしてもクリストファー・リーヴって、こんなにがっちりした人だったなんて。あの不慮の事故さえなければ、もっともっといい映画をたくさん残しただろうに。残念。しかしその半身不随を生かして(生かして?)、テレビドラマで「裏窓」の主人公を演じたっていう、すごい役者魂。言われてみれば適役ですけどね。

ということで、☆4つ。
実は「スーパーマン」って、観たことないんだけどね。

午前十時の映画祭 40/50本

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