【3D】オデッセイ

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オデッセイ
『オデッセイ』

あらすじ

火星での有人探査中に嵐に巻き込まれた宇宙飛行士のマーク・ワトニー(マット・デイモン)。乗組員はワトニーが死亡したと思い、火星を去るが、彼は生きていた。空気も水も通信手段もなく、わずかな食料しかない危機的状況で、ワトニーは生き延びようとする。一方、NASAは世界中から科学者を結集し救出を企て、仲間たちもまた大胆な救出ミッションを敢行しようとしていた。

オデッセイ

予告編が取り残されたワトニーの悲壮感丸出しだったので、けっこう辛い映画なのかと思いきや、めっちゃコメディでした(笑)。

人間が普通に地球と火星を行き来できている近未来。火星での調査に訪れていたNASAのクルーたちは大嵐に巻き込まれ離脱を余儀なくされる。調査現場からシャトルに戻る途中で嵐に巻き込まれてしまった一行は、1列になって歩いている途中、飛んできたマンホールのフタみたいなやつがワトニーを直撃し吹き飛ばしてしまう。砂嵐で視界が全くないため、船長のメリッサ(ジェシカ・チャスティン)はワトニーは死んだと判断し、残りのクルーだけで地球へと飛び立ってしまう。がしかし、ワトニーくんはまだ生きていたのです。

オデッセイ
嵐が去り、意識を取り戻したワトニーは、そこにシャトルがないことで自分は置いて行かれたのだと悟ります。でも誰も恨まない。それが当然の判断だったと自分でも思ってるから。

さて、取り残されたワトニーがまずやること。それは備蓄食料の確認。

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火星では長期滞在する予定だったのか、6人だか7人分の食料×日数分で、1人でちみちみと食べていけばそこそこ持ちそうなくらいは残っている。けれど地球から次に火星に人間がやってくるのは約4年後。そんなところまで持つわけがない。さてどうしよう。なんとワトニーくん、生物学者だったのです。みんなで「感謝祭の日に食べようね」とか言って取っておいたジャガイモを種芋にして、火星に畑を作ってジャガイモ栽培を始めるのです。この姿を見る限り、ワトニーに悲壮感は全くない。むしろサバイバルを楽しんでいるかのようにすら感じられる。

もちろんジャガイモを食べて生き延びるだけじゃなくて、なんとかして自分が生きていることを地球に伝えないといけない。宇宙飛行士ですから生物学以外の知識もいっぱい持ち合わせているワトニーは、どうにかこうにかして地球とコンタクトを取ることに成功します。歓喜に沸くNASA。しかしワトニーの生存は、今まさに地球へ帰還しようとしているメリッサたちに知らされることはありませんでした。もし知らせてしまえば、ワトニーを置いてきてしまったことでメリッサは自責の念に駆られるであろうとの地球側の判断で。

このままワトニーを見殺しにするわけにはいかず、一刻も早く火星に救援を送らなければならない。そのために地球側はいろいろと策を練るのですが、なんだかいろいろうまくいかない。それを見かねた中国企業が手伝うとか言い出してきて、ああ、この映画にも中国資本が入ってるんだなと嫌でも思い知らされるシーンにちょっとげんなり。果たしてワトニーは無事に火星を脱出することができるのでしょうか。

途中から専門用語とかいっぱい入ってきて、だんだんと話が難しくなっていきます。劇中の登場人物ですら理解できないような難しい話なので、観客が理解する必要はないかと(笑)。

一つ気になったのが、ワトニーがとある人に言うセリフの字幕が「僕の死を両親にするのは」ってなってたこと。死を両親にする?意味が通じないよね。原文だと「もし僕が死んだら両親に会いに行ってほしい。きっと火星の話を聞きたがるだろうから」って言ってたので、そこから予測するに「僕の話を両親にするのは」って出したかったのかもしれない。だとしたら完全な誤植だし、その先に続く字幕(忘れちゃったけど)によってはまったく意味も違ってくるんじゃないかと。これはDVDで確認だな。

全体的な話としては、『アポロ13』と『インターステラー』と『ゼロ・グラビティ』を全部混ぜてユーモア足して3で割った感じかな。『アルマゲドン』ほど悲しくはない。

惜しむらくはこれを試写会で観てしまったこと。ちょうど『ブラック・スキャンダル』と同じ日の試写会でどっちに行こうか迷って、やっぱり先に観ておきたくてこっちを選んじゃった。3Dで観られたのはよかったけど、できたらIMAXとかちゃんと整った環境で観たかったな(結末を知ってからもう一度観ようと思うような映画ではない)。

でも話はすごく面白かったです。こういうのこそ映画館で観るべきだと思う。

ということで、/5
それにしてもアカデミー賞でなんにも獲れなかったって言うのはなんだかな・・・。

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