『麗しのサブリナ』
あらすじ
大富豪ララビー家お付の運転手の娘であるサブリナ(オードリー・ヘップバーン)は、お屋敷の次男坊デヴィッドに思いを寄せるが、それを察した父によってパリの学校へと引き離された。2年後、サブリナは完璧なパリ・スタイルの令嬢として帰ってくる。デヴィッドはたちまち彼女の虜となった。そんな様子を心配するデヴィッドの兄ライナス(ハンフリー・ボガート)は、彼女をデヴィッドから引き離し、パリへと送ろうとするが・・・。
オードリーウィーク2週目、「麗しのサブリナ」を観ました@午前十時の映画祭。
以下、ネタバレあり。
1954年の映画です。この時オードリーは25歳。若い。かわいい。文句なし。監督は「お熱いのがお好き」「アパートの鍵貸します」「昼下りの情事」「情婦」のビリー・ワイルダー。面白くないわけがありません。
パリに行く前のサブリナは、イギリスからアメリカにやってきたちょっと垢抜けない子で、デヴィッドに見向きもされない。失望した彼女はパリに旅立つ前日自殺を図るが、ライナスに発見されて一命をとりとめる。
2年間の留学を終えて帰ってきても、まだサブリナはデヴィッドが好き。立派なレディになって帰ってきたサブリナを見て、デヴィッドもまた彼女に心が惹かれる(婚約者がいるのに!)。
そのデヴィッドの婚約者っていうのが、ララビー家の大事な取引先の娘で、デヴィッドが結婚すれば莫大な資産も手に入る。いわば政略結婚だから、デヴィッドはあんまり乗り気じゃなかった。でも破談になったら大変と、ライナスはなんとかしてサブリナとデヴィッドを引き離そうと画策する。
そのためにライナス自身がサブリナをいろんなところに連れまわして自分に気を惹かせ、パリへ一緒に逃げようとか言っちゃって実はサブリナだけを船に乗せてパリへ送還しようっていう、超卑劣な作戦(笑)。
まぁお察しの通り、最後はライナスもサブリナが好きになっちゃって、結局二人で船に乗ってパリへ行きました。
ハンフリー・ボガートって、「カサブランカ」でかの有名な「君の瞳に乾杯」っていう人です。オードリーとはものすごく歳の差があるはずだけど、かえってそれがいいのね。思い返せば「昼下りの情事」の相手だってものすごくおじさまだったし、オードリーに若い相手は似合わないかもしれない。
それにしても、オードリーの細いこと細いこと。ポキッと折れちゃいそうなくらい。
「サブリナパンツ」の語源はこの映画でオードリーが履いていたパンツから来ていますが、映るのはほんのちょっとだけ。スカートかドレス姿がほとんどの中で、このちょっとのチラリズムがすごく新鮮です。
しかし、デヴィッドの心変わりって、なんなの。やっぱり女は見た目がよろしくないとダメってこと?でもパリに行く前のオードリーだって十分かわいいのに。あぁ、溢れ出る自信とかそういうこと?
ということで、☆4つ。
男心って、わからないわね。
午前十時の映画祭